202250021 限定クエスト スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅠ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅠ 3 - 1日1ヶ月のスローライフ【EP2】 1日1ヶ月のスローライフ【EP2】 1日1ヶ月のスローライフ【EP2】
【ライカ】 もう、ハルカラさん… あんな変な穴に入らないで下さい みんなで心配していたんですから
【ハルカラ】 すみません…出来心で
【アズサ】 出来心だったんだ…
【アズサ】 ま、まあ… とにかく無事で何よりだよ
【ハルカラ】 うぅ、ライカさん… お師匠様~~~!
アズサ達と再開し、 感激のあまり泣き出すハルカラ
その一方でミストルティンは、 じっとアズサを見つめていた
【ミストルティン】 この方が高原の魔女。 あっさり魔獣を倒す 凄い力の持ち主なのに…
【ミストルティン】 とても温厚で… 見ているだけで暖かい 気持ちになれる人ですね…
【ハルカラ】 何日も家を空けてしまって、 本当にすみません~~~!
ハルカラは土下座する勢いで 頭を下げるが…
【アズサ】 いやいや、そんな大げさな…
【ライカ】 そうですよ、心配はしましたけど 朝から晩までの半日くらいですから…
【ハルカラ】 え…?
二人の反応にきょとんとする ハルカラはミストルティンを見る
【ミストルティン】 あの…ハルカラさんがここに来てから 数日は経ってますけど…
【ライカ】 え…ええっ!?
【アズサ】 うぅ~ん… まさかとは思ったけど…
【ハルカラ】 どういうことですかぁ? お師匠様…?
【アズサ】 さっきのモンスターも そうだけど、やっぱりここ 私達がいた世界とは別…
【アズサ】 つまり異世界なんじゃない?
【ハルカラ】 えっ…ええええっ!?
アズサの言葉に絶叫するハルカラ 気絶しそうになる彼女の体を 慌ててミストルティンが支える
【ミストルティン】 き、気をしっかり持って下さい! ハルカラさん!
【ライカ】 き、気付いてなかったんですか…?
【ミストルティン】 私も変だとは思っていたんです… ハルカラさんのような身なりの方は、 まったく見たことが無かったので…
【ライカ】 ああ…どうしましょう 異世界からの帰り方なんて、 我にはわかりません
【アズサ】 だよねぇ…
【ハルカラ】 お師匠様~ どうしましょう~
ハルカラの言葉に 思案を巡らせるアズサ やがて、数呼吸置いて口を開く
【アズサ】 ファルファとシャルシャのことは 心配だけど…
【アズサ】 あの子達はしっかりしてるし ロザリーやフラットルテもいるし…
【アズサ】 それに、ハルカラの話だと こっちで数日過ごしても、 向こうじゃ数時間みたいだし
【アズサ】 焦ってもしょうがないよね のんびり帰る方法を探そうよ
【ミストルティン】 う、うぅ…
【ミストルティン】 もしかしてこの人達、 ここに居候するつもりでしょうか…
【ミストルティン】 こんなにたくさんの人と 過ごすなんて…
【ミストルティン】 私のスローライフは どうなってしまうのでしょうか…
【アズサ】 ミストルティンちゃん、だっけ?
【ミストルティン】 は、はいっ!?
【アズサ】 うちのハルカラを 助けてくれてありがとう
【アズサ】 見ず知らずの人を助けるなんて、 あなた、本当にいい人なんだね
アズサに笑みを向けられ、 思わず頬を紅潮させる ミストルティン
先程までなんとか関わらないように しようと考えていた気持ちは すっかり失われてしまっていた
【ミストルティン】 い、いえ…私なんてそんな…
【アズサ】 謙遜することないよ 誰にだって出来ることじゃないから
【アズサ】 もし良かったらなんだけど、 この世界について 軽く教えてくれるかな?
【ミストルティン】 は、はい…! 私で良ければ…!
すっかりアズサのペースに 飲み込まれたミストルティンは、 この世界についての情報を語る
自分はキル姫という存在であること 先ほど倒したモンスターは魔獣と 呼ばれている存在であること…
【ミストルティン】 他のキル姫なら 知っている方もいるかも しれませんが…
【ライカ】 なるほど… アズサ様はどう思いますか?
【アズサ】 ミストルティンちゃんも知らない 魔獣が突然現れたっていう異変も、 世界が繋がった影響かもね
【ハルカラ】 さすがお師匠様! もう手がかりを掴んだんですね!
【ライカ】 は、ハルカラさん…
【ミストルティン】 きゃあっ!?
【ライカ】 何事ですか!?
【ミストルティン】 ま、魔獣です! こっちに向かっています!
【魔獣】 オオオオオオオ!!
【ライカ】 あれは先ほどの…
【アズサ】 さっきの生き残りが、 私達を追ってきたのかも…
【アズサ】 だとすると、 私達がなんとかしなきゃね
【ミストルティン】 あ、アズサさん…! 危ないですよ…!
心配するミストルティンをよそに 玄関の扉を開けるアズサ達
そこには怒り狂った 魔獣の姿があった
【アズサ】 邪魔だよ
【魔獣】 オオオオオオッ!?
軽く魔獣の額を指で弾くアズサ すると魔獣はボールのように 吹き飛ばされていく
【ミストルティン】 え…!?
【ライカ】 アズサ様! 他にも魔獣が!
【アズサ】 仕方ない… 向こうがその気なら、 やるしかないよね
【ライカ】 我もお供します!
呆気に取られている ミストルティンを他所に意気揚々と 魔獣の元へ向かうアズサ達
【ミストルティン】 す…凄い…
【アズサ】 よっ
【魔獣】 オオオオオオ!?
【ライカ】 はっ!
【魔獣】 ウオオオオオオ!?
【ミストルティン】 こんなことが…
手慣れた様子で淡々と 魔獣を倒していくアズサ達
その光景はミストルティンにとって、 尊敬の念すら抱かせる 神々しい物に見えた
【ミストルティン】 ハルカラさん達の世界は、 どれだけ物騒なんですか…?
【ハルカラ】 えぇ? そうですね… 毎日お料理したりお茶を飲んだり…
【ハルカラ】 平和そのものだと思いますけど…
【ミストルティン】 そんな平和そうなところから 来た人たちなのに…
【アズサ】 ふう、こんなところかな
【ミストルティン】 あ、あの…魔女様
【アズサ】 え? あーアズサでいいよ
【ミストルティン】 あ、アズサさんは… どうやってこれだけの強さを 身につけたのでしょうか…
【ミストルティン】 普段一体どんな生活を…
【アズサ】 いやー…別に何も… 家族みんなでスローライフを 送っているぐらいで…
【ミストルティン】 そっ、それでこの強さを…!?
アズサの答えに ミストルティンは目を輝かせる
スローライフを送りつつ、 これだけの強さを身につける
それはミストルティンにとって 理想の生活そのものだった
【ミストルティン】 アズサさん…この世界にいる間、 あの家を自由に使って下さい
【アズサ】 ええっ? それは嬉しいけど…
【ライカ】 よろしいのですか?
【ミストルティン】 はいっ、私みなさんの スローライフの秘訣を 学びたいんです
【アズサ】 秘訣ってほどのものは ないんだけど…
【ミストルティン】 いえ、意識されてないだけで 何かあると思うんです
【ミストルティン】 普段の生活のことでもいいので お話を聞かせてください
【アズサ】 うーん…居候だからそのぐらいは 全然いいんだけどね
【アズサ】 こっちの世界のことを 何も知らないから お話するのはこちらも歓迎だし…
【アズサ】 こちらが貰いすぎてる気がするけど ミストルティンがいいなら その提案に乗らせてもらうよ
【ミストルティン】 ありがとうございますっ!
【アズサ】 じゃあ、さっそくだけど 魔獣ってやつを倒そうか
【ミストルティン】 えっ…倒す?
【アズサ】 スローライフの秘訣でしょ? それはね、毎日こつこつやること
【ミストルティン】 で、でも戦いは…
【アズサ】 戦いじゃなくて日課だよ とりあえず一日25匹
【ミストルティン】 そ、そんなに!?
【ライカ】 ミストルティンさんに とって難しい数なのですか?
【ミストルティン】 そ、そんなことはありませんが、 戦闘は苦手意識が… 出来れば避けたいと言うか…
【アズサ】 無理にとは言わないけど… ここにも魔獣がたくさんいるし…
【アズサ】 生活する以上は避けて通れないと 思うんだけど…
【ミストルティン】 う…そうですよね…
【ハルカラ】 頑張りましょう ミストルティンさん! わたしも一緒にお手伝いしますから!
【ライカ】 一歩前に踏み出すこと… そうすることで、案外 上手くいくこともあります
【ミストルティン】 は、はい…!
アズサ達に励まされた ミストルティンは杖を構え 魔獣へ向かって歩き出す
【魔獣】 ウオオオオオオオ!!
【ミストルティン】 い…行きますっ!
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