202250060 限定クエスト スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ スライム倒して300年コラボ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅡ 1日1ヶ月のスローライフ ストーリークエストⅡ 12 - 1日1ヶ月のスローライフ【ED】 1日1ヶ月のスローライフ【ED】 1日1ヶ月のスローライフ【ED】
こうしてスローライフの日々は過ぎ… ついに別れの日がやってきた
転移装置の試作機を 天にかざすアズサ
すると、こちらの世界に やってきた時と同じように 空中に穴が浮かび上がる
【アズサ】
それじゃあ…
そろそろ行くね
【ライカ】
みなさん、お世話になりました
【ハルカラ】
ミストルティンさん！
ほんっとーにありがとう～！！
そんな３人の姿を見つめる ミストルティンとヴォータン
二人の瞳には、 大粒の涙が浮かんでいた
【ミストルティン】
す、すみません…
泣かないって…決めてたのに
【ヴォータン】
うっ…ううっ…！
バカ、やめろミストルティン
私まで…！ うわあああんっ！
【アズサ】
二人とも…
声をあげて泣き出した二人の 元にアズサはゆっくりと近づき、 その頭を優しく撫でる
そして、二人をぎゅっと抱きしめた
【アズサ】
いつか二人も、
私達の世界に遊びに来てね
【ミストルティン】
でも…そんな日が来るか…
【アズサ】
大丈夫、私は何年でも待つから
【アズサ】
だって、私は不老不死なんだから
いつまでも待ってるよ
【ミストルティン】
はい…！
笑顔で頷くアズサに、 二人も頷いて応じる
【アズサ】
じゃあね…
ミストルティン、ヴォータン
いつか、また会う日まで…
【ライカ】
約束ですよ
【ハルカラ】
風邪引いたり、
飲み過ぎないように
体には気をつけて下さいね～
【ヴォータン】
ああ…！
お前達も元気でな！
見守るミストルティンと ヴォータンの目の前で、 ３人が穴に飲み込まれてく
それは一瞬の出来事だった まるで最初から何も 無かったかのように…
アズサ達も、穴も消え… アイテムだけがぽつんと 残されていた
【アズサ】
わっ！？
【ライカ】
ここは…
いつもの森ですね
【ハルカラ】
良かった～帰ってきたんですね！
わたし達～！
【アズサ】
出発した時は夜だったけど、
もうすっかり朝になってるね…
【ライカ】
でもハルカラさんが残した
キノコが落ちています
【アズサ】
じゃあ本当に少ししか
時間が経ってないんだ…
【ハルカラ】
あれだけ長い時間を過ごしたのに
なんだか不思議な気分ですね…
【アズサ】
でも…楽しい時間だったね
【ライカ】
ええ…本当に
【ハルカラ】
あぁ～…どうしましょう～
わたし、早くみなさんに
会いたくなってきました
【アズサ】
ファルファとシャルシャに
心配かけちゃったからね…
早く帰ってあげないと…
【ライカ】
ええ…
そして、いつもの家へ 向かって歩き出す３人
その途中、ふとアズサは振り返り 転移の穴があった場所を見つめる
【アズサ】
ミストルティン…
ヴォータン…
【アズサ】
またいつかどこかで…
絶対会おうね
【ティルフィング】
どうやら、今回の揺らぎは
収まったようですね…
【ティルフィング】
多くの魔獣があの場所に
呼び寄せられたのは、
異世界と繋がった影響でしたが
【ティルフィング】
研究者がエネルギー源として
目をつけた魔獣は…
【ティルフィング】
もしかすると、
キル姫の感情の揺らぎで
生まれた魔獣かもしれません
【ティルフィング】
今回の出来事は
ミストルティンにとって、
いい影響を及ぼしました
【ティルフィング】
彼女が少しでも自信を持ち
前を向くことができたのであれば
とても、喜ばしいことです
【ミストルティン】
ふんふんふ～ん♪
【ヴォータン】
お～い、邪魔するぞ～！
【ヴォータン】
なんだ、ずいぶんご機嫌じゃないか
【ミストルティン】
はい、あれから魔獣もすっかり
姿を見せなくなって…
【ミストルティン】
私にとって理想の
スローライフが実践出来て
本当に嬉しいんですから
【ヴォータン】
なるほどな…
【ヴォータン】
もしかすると、お前の
戦いに対する恐れと
この家を買ったことも
【ヴォータン】
今回の事件と無関係では
なかったのかもしれないな
【ミストルティン】
私の…ですか？
【ヴォータン】
そうだ
【ヴォータン】
お前、最初は戦いを拒んで
隠居しようとしていただろ？
【ヴォータン】
だが今はそうじゃない
心の底からこの生活を楽しんでいる
【ヴォータン】
お前がここに来て
アズサ達と出会い、魔獣を倒して
自信を得ることができたのも
【ヴォータン】
魔獣がいなくなったのも
全てはただの偶然では
なかったかもしれないぞ
【ヴォータン】
お前が選び、お前が戦い
お前が掴み取った結果だ
【ミストルティン】
ヴォータンさん…
【ヴォータン】
な、なんだ…？
【ミストルティン】
いえ、ヴォータンさんが
私に対してそんな言葉を
投げかけてくれるなんて…
【ヴォータン】
し、失礼な！
私だって今回の一件で
お前を見直したんだ！
【ヴォータン】
戦いばかり考えていた私だが、
こういう時間を過ごすのも
悪くないと思ってな！
【ミストルティン】
ふふ、すっかり
ヴォータンさんも
気に入ってくれたんですね
【ミストルティン】
私…この世界で
アズサさん達のような
スローライフを実践したいんです
【ミストルティン】
みんなそうできれば、きっと
この世界ももっと楽しく平和に
なるから…
そう言って、笑顔を 浮かべるミストルティン
【ヴォータン】
お前も言うように
なったじゃないか
【ヴォータン】
ま、ヴォータン様も手伝ってやる
二人は笑い合いながら、 お茶の準備を始めていく
こうして… 今日も平穏な一日が始まる
【アズサ】
わっ！？
【ライカ】
アズサ様！？
【ハルカラ】
あれあれあれ～？
【アズサ】
ライカ？ ハルカラ？
おかしいな、私さっきまで
家の中にいたはず…
【ライカ】
アズサ様、あれ！
ライカが指し示した方向には、 見覚えのある奇妙な生き物の 形をした謎のアイテムが…
【アズサ】
あ、あのアイテムは…！
【ハルカラ】
お師匠様、この森って…！
【アズサ】
も、もしかして私達…
【アズサ】
また、転移してきちゃった？
Next: 202250070