202307041 限定クエスト 未分類 ウルズの泉と過ごす日々 前編 ストーリー ウルズの泉と過ごす日々 前編 ストーリー 4 - ウルズの泉と過ごす日々-3 ウルズの泉と過ごす日々-3 ウルズの泉と過ごす日々-3 戦闘前
【ミーミル】 もうこの近辺に魔獣はいないようです
【ウルズ】 やはり泉に「揺らぎ」由来の 穢れが溜まっているから それに引き寄せられるのでしょうね
【パンドラ】 このままではユグドラシルに 悪影響どころか直接的な被害すら 起きるかもしれないわね
【パンドラ】 やはり泉の浄化は急務 早くリゾートを作らないと…
【フラベルム】 …状況を踏まえると その意見には同意するしか ないようですね
【フラベルム】 この際、あなたの多少の奇行には 目を瞑ることにしましょう
【パンドラ】 奇行だなんてしてないわ むしろ理知的な行動にほかならないわ
奇行、と聞いて マスターは恐る恐る 着替えていることを尋ねる
【パンドラ】 そこに気付くとは やるわねマスターさん そうよ、夏だから水着よ!
【パンドラ】 ふふ、どうかしら この場に最適な装いと思わない? そうよ、夏といえば水着だものね
【フラベルム】 違います
【フラベルム】 キラーズによる泉の浄化と マナの活性化を効率よく行う為には 水着が最適だったというだけです
【ミーミル】 泉と肌が直接触れることで より浄化が進むと説明したところ ご納得いただけたのですが…
【マナナン】 言い出したミーミルが 恥ずかしそうにしてるんだよ!
【マクリル】 恥ずかしがってないのは パンドラとマナナンくらいだよ…
【パンドラ】 ちなみにウルズは初対面なので 水着を用意していなかったけれど 元から水着みたいな服だからセーフね
ということはフラベルムは自前…? と思わず口に出してしまうマスター
【フラベルム】 泉の調査の為に来ていたのですから その対策として水着を用意しても 何もおかしいことはないでしょう?
【フラベルム】 ピンク色でツヤツヤの脳みそでは 水着と聞けばすぐにいやらしいこと ばかり考えるでしょうけど、違います
【フラベルム】 なのでその卑しい目でこちらを 見るのはやめていただけますか? せっかく浄化した泉も穢れますので
【ウルズ】 よ、容赦がないのですね…
【ミーミル】 まだ訪れるキル姫もいないので 私達が率先して浄化しないと いけません
【ミーミル】 なので、水着、です!
フラベルムの毒舌の隣で ミーミルは自分を納得させていた
【パンドラ】 ということでレッツ入水!
【マナナン】 あはははは! 水浴びだー!!!
【マクリル】 準備体操しないと足攣るよ…
【フラベルム】 ひとまず4人もいれば十分でしょう わたくしはリゾート化計画の概要を まとめてきますので――
と言い残してフラベルムが 去ろうとするのだが…
【マナナン】 あはははは! フラベルムびしょびしょー!
【フラベルム】 …………
【パンドラ】 ふっ、この程度も避けられないのね
【マクリル】 え、えいっ!
【フラベルム】 …………
マナナンとパンドラの影響か ちょっぴり大胆になったマクリルも フラベルムにいたずらを仕掛ける
【ミーミル】 だ、大丈夫ですかフラベルムさん…?
【フラベルム】 …ええ、大丈夫です この程度なんてことないですよ
【フラベルム】 ただ、思い知らせて 差し上げるだけです
結局パンドラ達の水遊びに 巻き込まれるフラベルムだった
【ウルズ】 …………
ユグドラシルを見つめるウルズに 気付いたマスターは泉に少しでも 変化はあったのだろうか、と問う
【ウルズ】 微々たる… 本当に微々たるものですが キラーズでの浄化はできています
【ウルズ】 穢れといっても浄化のできない 澱みのようなものでしかないので キル姫の身体には影響ありません…
【ウルズ】 ですので、ここに訪れるキル姫が 増えれば誰にも被害が及ぶことなく 泉も元の姿に戻れるかと思います
ならユグドラシルも喜ぶね とマスター
【ウルズ】 えっ…?
難しいことはわからないけど 悪い状態がよくなったら嬉しいって 思うんじゃないかな、と笑うマスター
【ウルズ】 …意思なき意志とは そういった感情とは無関係で――
【ウルズ】 ――いえ、そうですね
【ウルズ】 ユグドラシルが嬉しく思うのなら 私にとってもそれは嬉しいことです
【ティルフィング】 …………
そんなマスターとウルズを ティルフィングが見つめるのだった
【マクリル】 遊んだね…
【マナナン】 さすがに休憩しないとだね!
水浴び、もとい水遊びから ミーミル達が帰ってくる
【ミーミル】 た、大変でした…
【フラベルム】 いつもこのふたりと付き合って… それは大変でしょうね
【パンドラ】 さて、ひと遊びしたところで フラベルムはリゾート化について どんな計画を立てたのかしら?
【フラベルム】 はぁ!?
【フラベルム】 誰のせいで今まで何してたか もう忘れてしまったのですか?
【パンドラ】 策は無し、か ならリゾートに必要なものを 私達も考えるとしましょう
【マナナン】 ウォータースライダーは必須だね!
【マクリル】 かき氷屋さん…?
【ミーミル】 知識としてはリゾートでは 海や湖のほとりにデッキチェアを おいてくつろぐのが定石のようです
【パンドラ】 ビーチボールもしたいわね 海の家ならぬ泉の家も出しましょう 日焼け対策にコテージがあると最高ね
【マナナン】 あ! それならもうリゾートじゃなくて テーマパークにしちゃおうよ!
【マナナン】 マスコットキャラクターはウルズね!
【ウルズ】 そんな、泉のほとりに 私の銅像だなんて… 偶像崇拝も悪くはありませんね
【フラベルム】 …すべて意見として聞いておきます
【フラベルム】 わたくしの予測と合わせて 重要度の高いものから着手しましょう
【パンドラ】 取り仕切ると言い切ったわりには 意見は求めるのね
【フラベルム】 …当然でしょう 独裁の下の秩序は やがて崩壊するのが世の常ですから
【フラベルム】 なら、初めから意見を募り 必要があれば聞き入れるのが 優秀な指導者というものです
【パンドラ】 優秀な指導者、か たしかに自分の意志もありつつ 皆の話を聞くのは大事なことね
【フラベルム】 …余計な話は終わりです 必要な資材の算出はしましたので 手分けして作業しましょう
【パンドラ】 そういうことね 完全に理解したわ、任せて
【パンドラ】 行きましょう、マクリルマナナン
【マクリル】 うん、私はマナナンと一緒に パンドラと行くね、ミーミル
【マナナン】 わ、今回はパンドラと一緒だね!
【フラベルム】 わたくしの書いたメモをちらっと 見ただけで行ってしまったのですが 本当に理解してるのでしょうか…
きっとなんとかなるよ と苦笑いのマスター
【フラベルム】 パンドラみたいなことを 言わないでください、不安が増すので
【フラベルム】 では、残った我々で… いえ、ミーミルとウルズ それと仕方ないのでマスター
【フラベルム】 わたくし達で行動しましょう ティルフィングはユグドラシルの そばに残っていてください
【ティルフィング】 …ああ、そうですね ユグドラシルや泉に異変があれば ミーミルに声を掛けます
【ミーミル】 そうですね! ティルフィング様と連絡できるのは 私なので、それが良いと思います
【ウルズ】 ミーミルには責任重大ですが、 姉である私がフォローしますので ティルフィング様は安心してください
【ミーミル】 ふふ、ウルズさんは頼もしいですね
【ウルズ】 その慈しむような目は何ですか? アナタはアナタの役目に集中なさい?
【ミーミル】 ふふふ
こちらはこちらで不安を抱く マスターだった
【フラベルム】 余計なことさえしなければいいので さぁ、行きますよ
【フラベルム】 あなたは前を歩いてくださいね 後ろからだと視線が気持ち悪いので
【ミーミル】 魔獣が現れました!
【ウルズ】 見ればわかります! この程度、なんてことありませ――
【ウルズ】 きゃ!?
【ミーミル】 大丈夫ですか!? 私がサポートするので あまり前に出過ぎないでください!
【ウルズ】 わ、わかっています! 言っておきますが、今は泉の影響で 本来の力を発揮できないだけですから
【フラベルム】 道中の魔獣の駆除も リゾート化計画に必要な工程です
【フラベルム】 泉の浄化の為にも こんなところで躓いている 暇なんてありませんよ
【ウルズ】 それもわかっています!
姉妹の言い争いに フラベルムの小言と戦う… もとい、魔獣と戦うウルズ
【ウルズ】 そこ!
初めは戸惑っていたものの 能力の高さ故に連携にも すぐに順応していった…
【ウルズ】 ですから、こちらの品を ユグドラシル並びにウルズの泉への 貢物として認めると言っているのです
【商人】 はぁ!? 突然なんなんだアンタ!
【ウルズ】 な、急に大声を出さないでください!
【ミーミル】 えぇと…ユグドラシルのそばに作る リゾートにこちらの商品を卸して いただけないかという相談で…
【商人】 あ、ああ、お客さんかい それならそうと先に言ってくれや
【フラベルム】 ちなみに仕入れ量と こちらの希望する単価は――
近隣の村での資材調達も 3人が協力して行っていった
【フラベルム】 ……協力というより
【フラベルム】 最終的には、わたくしやミーミルが フォローしていただけだと 思いますけれど
【ミーミル】 ウルズさんはまだこの世界を 知らないのですから、姉として 私がしっかりと支えているんです!
【ウルズ】 た、たまたま顕現した世界が 違っただけで私のほうが長く ユグドラシルと共にいたので姉です!
【フラベルム】 ほら、こうやってすぐに どっちが姉だって言い始めるでしょう
【フラベルム】 早々にいなくなった パンドラ達といい、どうしてこうも 自由な方ばかりなんでしょうかね?
あなたのせいです とばかりにマスターを見るフラベルム
愛想笑いで誤魔化すマスター
【ミーミル】 ティルフィング様からの連絡です!
【ティルフィング】 泉の近くにまた魔獣が現れました ミーミル、マスターと一緒に すぐ戻ってきてください!
【ミーミル】 わ、わかりました!
ティルフィングからの通信を聞き マスター達は目を見合わせ、頷く
【パンドラ】 はっ!
【マナナン】 あ、ミーミル達だ!
【マクリル】 加勢に来てくれたんだ…よかったぁ
【ミーミル】 みなさんも戻って来て くれていたのですね!
【パンドラ】 ふたりが「裏側」の気配に 気付いてくれてね
【パンドラ】 心配で戻って来てみれば、これよ
【フラベルム】 これまでの振舞いを考えると 真意を疑うところではありますが ちゃんと考えて行動しているのですね
【パンドラ】 ふっ、私はなんとかなると 思っているときにしか なんとかなるって言わないのよ!
【マクリル】 それが生存バイアスって 言われてたんだよパンドラ…
まずは魔獣の殲滅だ! とマスターはパンドラとフラベルム ふたりを中心に指示を出す
【パンドラ】 わかったわ 私に任せて頂戴
【フラベルム】 …いいでしょう ここは従って差し上げましょう
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