202308030 限定クエスト 未分類 ウルズの泉と過ごす日々 後編 ストーリー ウルズの泉と過ごす日々 後編 ストーリー 5 - ウルズの泉と過ごす日々-4 ウルズの泉と過ごす日々-4 ウルズの泉と過ごす日々-4
【ウルズ】
ようこそ、リゾート・ウルズの泉へ
【ウルズ】
日常の疲れや悩みから解き放たれ
偉大なるユグドラシルに抱かれて
優雅にウルズの泉と過ごす日々…
【ウルズ】
そしてひと夏のアバンチュール――
【フラベルム】
異議あり
【パンドラ】
ここからが良いところでしょう？
どうして止めるのかしら
【フラベルム】
リゾート地としてのこの泉を
ウルズやミーミルに案内してもらう
【フラベルム】
そのためのマニュアルを用意する
たしかにそこまでは許可しました
【フラベルム】
しかし、最後の文言は却下
誰が用意したか問う気もありません
とにかく却下です
【パンドラ】
夏と言えば少しの火遊びも
かわいいものだと知り合いに
聞いたのだけれど…
【パンドラ】
やっぱり花火の方が楽しいわよね
【フラベルム】
誰から聞いたかは知りませんし
花火も森に囲まれた泉でするのは
不適切です
【マナナン】 ちなみに演技指導は私たち！
【マクリル】 ミーミルもばっちりだったのに…
【ミーミル】 せ、セリフが変わってしまう ということでしょうか…っ！
【フラベルム】
はぁぁぁぁ…
深いため息を吐きながら マスターを見るフラベルム
【フラベルム】
リゾートが完成したはいいものの
運営まで引っかき回されるなんて…
【フラベルム】
今はあなたへの苦情に使う時間も
惜しいのでこの話は終わりです
【マナナン】 実際大忙しだよー
【マクリル】 猫の手も借りたい、にゃ…
【パンドラ】
マクリル、それ気に入ったのね？
【マクリル】 にゃー
【ミーミル】 猫の手…たしかにそうですね すでにたくさんのキル姫の皆さんが リゾートに訪れていらっしゃいます
そう、ミーミル達が計画した ウルズの泉リゾートは紆余曲折 （主にパンドラの所為）の末、完成
早速、噂を聞きつけたキル姫達で 大いに賑わっていたのだった
【ウルズ】
皆の尽力には感謝しています
観光として訪れた者にも承諾を得て
泉の浄化は順調に進んでいます
【ウルズ】
誰も彼もが助けずにいられないとは
私はなんと罪作りな美少女…
【ミーミル】 よかったですね、ウルズさん 妹が皆さんに愛されて 姉の私も誇らしい気持ちです
【ウルズ】
…………
【ウルズ】
ミーミル、アナタにも礼を言います
これまでの貢献はさすが私の妹
…というところですね
【フラベルム】
また始まった…
隙さえあれば始まる姉論争
【フラベルム】
問題なのはミーミルは無意識で
言っているので、突然開戦するんです
【フラベルム】
元はといえばあなたが――
結局フラベルムからの苦情を つらつらと言われ始めるマスター
【？？？】 噂を聞いて久しぶりに来てみれば 本当にリゾートになっていたとはな
言葉の棘で串刺しにされた マスターに声を掛けたのは フリズスキャールヴだった
【ウルズ】
あっ、ようこそ、リゾート――
【フリズスキャールヴ】
ああ、よいよい
わらわは絵を描きに来ただけじゃ
【ウルズ】
ああ、そうでしたか
ならば早く仰ってくださいな
…さぁ、どうぞ
【ミーミル】 フリズスキャールヴさんは いつもユグドラシルの絵を 描かれていましたよね？
【フリズスキャールヴ】
うむ
今日もそのつもりで来たが
道中でリゾートになったと聞いてな
【フリズスキャールヴ】
ティルフィングの手前
妙なことはせぬと思ったが…
これほどとは、と驚いておる
【ミーミル】 それで事情を聞きに マスター様に声をかけられたのですね
【フリズスキャールヴ】
うむ
【ウルズ】
…………
【パンドラ】
そのキメポーズ
私の心のキャンバスには
しっかりと描き残しておくわね
【ウルズ】
…………結構です
【フラベルム】
やっと話が通じそうな方が…
【フリズスキャールヴ】
む、そなたが
ここの管理をしておるのか？
【ウルズ】
泉の管理人は私です
…ですが、リゾートに関しては
その者に運営を任せております
【フリズスキャールヴ】
ほう…？
ところで、そなたは…
【ウルズ】
よくぞ聞いてくださいました
私こそが世界樹ユグドラシルの
守護者であり、浄化の泉の管理人
【ウルズ】
高貴なる儚げ美少女、
ウルズと申します
【フリズスキャールヴ】
ウルズか…なるほど
だからウルズの泉なのじゃな
【フリズスキャールヴ】
それで？
このリゾートは一体？
【フラベルム】
それはかくかくしかじかで――
【フリズスキャールヴ】
ふっ
それで泉をリゾートに、とは
ずいぶんと思い切ったことを
【フリズスキャールヴ】
じゃが、面白そうじゃ
【フラベルム】
…いけませんね
この方もこういう事態を
面白がるタイプだったようです
【ミーミル】 …フリズスキャールヴさんは ユグドラシルを描き続けてきた
【ミーミル】 ということは ずっと見てきたということで…
【ミーミル】 何か気付くことが あったりしませんか？ 些細なことでもいいので…
【フリズスキャールヴ】
泉が現れるという
大きな変化の前では
些細な変化などいくらでもあろう
【フリズスキャールヴ】
じゃが…
この泉のことがなくとも
そなた達に尋ねたいことがあってな
【ウルズ】
泉と私がこちらに現れる
その前から兆しを感じていた、と？
【フリズスキャールヴ】
そんな大層なことではない
ただ…わらわが描くユグドラシルは
一枚とて完成したことがないのじゃ
【ミーミル】 完成したことがない… それって、納得できる絵に ならなかったということですか？
【フリズスキャールヴ】
納得…そうとも言えるか
わらわにはあれをどう描こうと
何かが欠けているように見えるのじゃ
【フリズスキャールヴ】
…絵描きのこだわり
と言われればそれまでのこと
【フリズスキャールヴ】
じゃが、ユグドラシルは
わらわにとって特別な存在じゃ
故に感じるものがあるやもしれぬ
【フリズスキャールヴ】
あれがかつてのそれと違えども
世界樹としての役目の中で
抱く感情があったとて驚きはせぬ
【ウルズ】
ユグドラシルの、感情…
そうだ、とマスターは ウルズにユグドラシルの 意思なき意志の話をするよう促す
【フリズスキャールヴ】
ふむ、意思なき意志か
それが聞けるのであれば
切り拓ける道がありそうじゃのう
【ウルズ】
…そうですね
けれど、絵というのは伝え聞いた
話で左右されるものとは思いません
【ウルズ】
それでも、と求めるのであれば
自らで答えを出すしかありません
【ウルズ】
…私は用がありますので、これで
【ミーミル】 ウルズさん…
【フリズスキャールヴ】
ふふ、わらわとしても
痛いところを突かれてしまったな
【ティルフィング】
ウルズもきっとユグドラシルに
複雑な想いを抱いているのでしょう
【ミーミル】 ティルフィング様 いらしてたのですね
【ティルフィング】
ええ、ウルズのことが気になって
先ほどの話も耳にしたわ
【ティルフィング】
…誰もいない高次元で
ずっとひとりで居続けたウルズ
【ティルフィング】
その想いに寄り添えるのは
同じユグドラシルから生み出された
ミーミルだけだと思うの
【ティルフィング】
だから、ミーミルは
ウルズのそばにいてあげて
【ミーミル】 大丈夫です、ティルフィング様 私はウルズさんの姉なのですから
【フリズスキャールヴ】
…より長く、永く
ユグドラシルと共に在った
そんな誰かがいるはずじゃろう
【ティルフィング】
…………
【フリズスキャールヴ】
まぁ、今はそばに誰かがいる
その事実が必要か
【フリズスキャールヴ】
…さて、わらわも
ウルズに言われた通り
精進してまいるとするかのう
【マナナン】 お絵描き、続けるの？
【フリズスキャールヴ】
無論、続けるとも
そうじゃな、あの泉と共に在る
ユグドラシルを描いてみよう
【フリズスキャールヴ】
せっかくじゃ
しばらくリゾートに寄らせてもらおう
【フラベルム】
でしたらわたくしが案内しましょう
泉とユグドラシルがよく見える
部屋を用意しましょう
【フリズスキャールヴ】
…酒とツマミもあると助かるのじゃが
【フラベルム】
…ルームサービスのオーダーは
ご自分でどうぞ
【ミーミル】 ウルズさんのそばに…
【パンドラ】
提案があるわ、ミーミル
私に任せればきっと上手くいくわ
【ミーミル】 本当ですか！ さすがパンドラさんです！
マナナンとマクリルも一緒に パンドラの話を真剣に聞く ミーミルだった…
【ミーミル】 …という訳で、私達と一緒に このリゾートを満喫しましょう！
【ウルズ】
満喫…って私は泉の管理が
【ミーミル】 リゾートなんですから お休みするのも仕事のうちです！ …ってパンドラさんが
【ウルズ】
そ、そういうことね
いいでしょう、私もミーミルを
誘おうと思っていたところですし
【ミーミル】 それでは、決まりですね！
【ウルズ】
走ると転びますよ
…ふふ、これだから妹は
放っておけないものですね
【フラベルム】
…リゾートの看板娘がふたり
勝手に休暇を取るという話が
聞こえた気がしましたが
【フラベルム】
まったく、あの人は…っ！
フラベルムが パンドラに幾度目かの 雷を落としたのはまた別の話…
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