202340111 限定クエスト 未分類 押忍！ファンキル 応援団 〜デュリン団長激闘編〜 押忍！ファンキル 応援団 〜デュリン団長激闘編〜 2 - 押忍！ファンキル 応援団 〜デュリン団長激闘編〜-1 押忍！ファンキル 応援団 〜デュリン団長激闘編〜-1 押忍！ファンキル 応援団 〜デュリン団長激闘編〜-1 戦闘前
それは夢か現か あるいはあり得たかもしれない あり得ないはずの物語
突き詰めれば可能性ですらない けれど、それが偽りであることが 前提だからこそ存在が赦された物語
【デュリン】
――それでね、マスターったら
アタシのチョコ食べちゃったの！
【ティルフィング】
ふふ、そんなことがあったのね
【デュリン】
もう、笑いごとじゃないんだから～！
【ティルフィング】
デュリンにとっては一大事だもんね
【デュリン】
そうよ！
ま、そのあとお詫びにって
たくさんチョコくれたからいいけど
【ティルフィング】
あれ？
それだと、
結果的に得をした話のような…？
【デュリン】
でもね、ティルフィング
人に食べられたチョコは
二度と手元に還ることはないのよ…
【ティルフィング】
そ、そうね…
【ティルフィング】
…………
【デュリン】
どうしたの？
【ティルフィング】
…なんだか懐かしいなと思って
【デュリン】
懐かしい…そうね
【デュリン】
ねぇ、ティルフィング
どうして懐かしいか、わかる？
【ティルフィング】
ええ、もちろん
…だって、デュリンは――
それは、言えば終わってしまう 何故ならば、これは幻想――
【デュリン】
そう、最近アタシの出番がないからよ
【ティルフィング】
…え？
【デュリン】
やっぱ影が薄いって問題よね
【デュリン】
ちゃんとシークレットリー
エバー アフター編にも
登場してれば
【デュリン】
「あ、デュリンじゃん懐かし～」
とか、ユーザーに言われずに済む訳よ！
【ティルフィング】
で、でもほら、
インテグラルノア編には
ちゃんと登場してたでしょ？
【デュリン】
あれは私であって、私じゃない！
【ティルフィング】
それはそうだけど…
【デュリン】
はぁ～、どうしたら
出番を増やしてもらえるのかしら
【ティルフィング】
え、えっと…
【デュリン】
本編もひと段落しちゃってるしな～
【ティルフィング】
本編…
【ティルフィング】
…どうすればいいんだろうね
【デュリン】
まず存在のアピールは大事よね？
「アタシはここにいるよ！」
って認知させるみたいな
【ティルフィング】
アピールと言っても
何をしたらいいか、でしょう？
【デュリン】
そこはほら、人目に触れることと
アタシが欠かせない存在だと
理解してもらいたい訳だから…
【ティルフィング】
だから…？
・・・
【デュリン】
応援団、よ
【デュリン】
応援団！
かくして、ひとつの嘘… いや、可能性は予想外の翼を広げ 世界へ大きく飛び立とうとしていた…
【デュリン】
応援団！
デュリンの言葉が エコーのように何度も聞こえる という感覚がティルフィングを襲う
【ティルフィング】
…応援団？
かろうじてその言葉を 反復することができたティルフィング
対してデュリンは よくぞ聞いてくれましたとばかりに 得意気に胸を張る
【デュリン】
説明するわ！
【デュリン】
アタシが欠かせない存在だ
ってことを運営に突きつけるには
それなりの功績が必要になる訳よ
【ティルフィング】
運営…ですか？
【デュリン】
そう
で、それにはファンキル自体を
盛り上げるのが一番なのよ
【デュリン】
動画を作るのもアリだけど
やっぱ直接的なイベントが
一番盛り上がるのよね
【デュリン】
…ということで応援団による
イベントを行うことにしたわ
【デュリン】
リアイベは大事なのよ
【ティルフィング】
運営…動画…リアイベ…
難しいことはわからないけど
デュリンには指針があるってこと？
【デュリン】
そう、いきなりプロデューサー…
大元に詰め寄るよりも外堀を
しっかり埋めてから交渉するの
【デュリン】
それに、イベントがあれば
人目に触れるって目的も
達成できるじゃない？
【ティルフィング】
デュリンにやりたいことがあるなら
それはとてもいいことだと思うわ
【デュリン】
ふふ
ありがとうティルフィング
【デュリン】
それじゃ早速行くわよ！
【ティルフィング】
…どこへ？
【デュリン】
応援“団”なんだから
メンバー集めよ！
【デュリン】
アタシだけじゃなくて
もっとファンキルを盛り上げたい
キル姫だっているはずよ！
【デュリン】
それにアピールには
様々な要素が必要なの
【デュリン】
アタシの長年の勘と
マーケティングによれば…
【デュリン】
…よし、まずはあそこよ！
かくして二人は 可能性の渦へと旅立った――
とある場所に、 青い海に浮かぶ常夏の島がある
その名は スリーエル島
【ティルフィング】
ここは…
【デュリン】
ぽっちゃり王国、ダイナマイト帝国
それかふくよか連合のどこかだと
思うんだけど…
【ティルフィング】
え、えっと、ぽっちゃり…？
【デュリン】
むむっ、感じるわ…
せっかく用意されたのに
あまり登場しなかった者の悲しみを…
【？？？】 はあ…また面倒ごと？
【ティルフィング】
その声はレーヴァテイン！
レーヴァテイン…
…レーヴァテイン、ですよ、ね？
ティルフィングが 混乱するのも無理はない
そのキル姫は彼女の知る レーヴァテインよりちょっぴり… いや、大幅にサイズアップしていた
【レーヴァテイン】
どうしたのティルフィング…
そんなに痩せちゃって…
【ティルフィング】
痩せ…？
いつも通りの体型だけど…
【デュリン】
あー、たしかにナレで
活躍飛ばされたりしてたけど
なんかピンとこないのよね…
【？？？】 ヘイ、レーヴァテイン どうかしたの？
【レーヴァテイン】
フライクーゲル
いいところに来たわね…
【レーヴァテイン】
この二人なんだか
痩せちゃったみたいなの
という訳であとはよろしく…
【ティルフィング】
だから痩せた訳では…
は、話が通じない…
【デュリン】
郷に入っては郷に従え、よ
ここはそういう世界なの
【デュリン】
それよりもフライクーゲルのことよ！
【フライクーゲル】
本当に痩せこけちゃって…
そんなのへぁぴぃじゃないでしょう？
【デュリン】
その言葉、そのまま返すわ
【フライクーゲル】
ほわぁっつ？
わたしの体型見て伝わらないかな～？
【デュリン】
ふふ…いいのよ
アンタの本当の気持ち
アタシにはちゃんと伝わってる
【ティルフィング】
…伝わったんだ？
デュリンはその小さな手で 大きなフライクーゲルの肩を叩く
【デュリン】
あのときは、
セリフもほとんどなかったじゃない？
その哀しみをぶつける時が来たのよ
【フライクーゲル】
う、うぅ…
【ティルフィング】
泣いちゃった！？
【フライクーゲル】
わたしももっと美味しいもの食べて
もっともっとへぁぴぃになりたかった
【フライクーゲル】
みんなを蜂の巣にするより
蜂の巣をイートしたかった…っ！
【デュリン】
わかるわ…
蜂の巣は栄養価も豊富だからね…
【ティルフィング】
え？
そこなの？
【デュリン】
今のアンタの思い
きっと応援団に入れば報われるわ
【フライクーゲル】
リアリィ？
わたし、へぁぴぃになれるの？
【デュリン】
ええ、なれるわ！
アンタのハッピーを願う志があれば
自分もみんなもハッピーにできるわ！
【ティルフィング】
…そ、そうかな？
【フライクーゲル】
いぇあ！
それなら、
わたしもデュリンの話にらいどだね！
【ティルフィング】
話がまとまっちゃった！？
【デュリン】
さあ、いくわよ！
ファンキル応援団団員
フライクーゲル！
【フライクーゲル】
いえっさーデュリンだんちょー！
【デュリン】
これからの活躍、期待しているわ！
…と、何奴！？
【異族】
キシャアアアア！
丸く収まろうとしていた場を 切り裂くように現れたのは異族だった
【ティルフィング】
異族、どうして！？
【フライクーゲル】
ふふん！
ひょろひょろの異族なんて
わたしのエネミーじゃないよ！
【異族】
キエエエエエエエ！
【フライクーゲル】
ほわい！？
いつもの異族じゃない！？
【フライクーゲル】
くっ、手ごわそうね！
【ティルフィング】
サイズ感が強さの証という
訳ではないと思うけど…
【デュリン】
来るわよ、ティルフィング！
Next: 202340113