20241203 ローザ 『闇珠-斬-』
あれから少し経って…
【ローザ】 ………
池のほとりで 一人佇んでいるローザ
【ローザ】 …あ
そこにマスターが現れる
【ローザ】 …なによ?
はい、これ と先程の噴水の薔薇を 手渡すマスター
【ローザ】 …もういいわよ そんな花
良くないよ、この赤と黒の薔薇は… 僕を試しただけじゃなく、 君が本当に好きな花なんでしょ?
【ローザ】 …! どうして、それを…?
だって着ている洋服も 「赤と黒」だし
それに、今日買った小物も その色の組み合わせだったし …と、マスターが答える
【ローザ】 そんなとこまで …見てたの?
隊の子の好みは知っとかないとね 怒らせた時に機嫌を取るために
二カッと笑うマスター
【ローザ】 随分、正直に言うのね… でも、そういうの…
【ローザ】 いい心がけよ
生意気な口調ながらも、 初めて彼女が微笑んだ
【ローザ】 私のお父様とお母様は… ウソばっかりついてたわ
【ローザ】 買い物や食事に行く約束をしても 果たされた試しがないの… 「忙しい」って言ってばっかで…
それは多分… きっと本当に忙しかったんだよ と、マスターが答える
【ローザ】 …わかってるわよ、そんなの… でも…
選択肢:
- 本当は寂しかっただけなんだよね? → select_label_01へ
- 少し…甘えたかっただけなんだよね? → select_label_02へ
- 愛情を感じたかっただけなんだよね? → select_label_03へ
…わかってるわよ、そんなの… でも…
select_label_01:
【ローザ】 また…分かったようなこと言って…
select_label_02:
【ローザ】 貴方になにが分かるって言うの…?
select_label_03:
【ローザ】 …人の心にズカズカ踏み込んで…
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【ローザ】 その首…!
あ、ごめんなさい!お嬢様!! 出過ぎたことを言って…! これはほんのお詫びです
…と、赤と黒の薔薇を差し出す
【ローザ】 …!
【ローザ】 …もう… 貴方といると 調子が狂うわ
お父様とお母様の代わりには なれないけど… 僕はずっと一緒にいるよ
【ローザ】 …!
…って言っても、まぁ… 同じ隊にいるから 当たり前のことなんだけど
【ローザ】 そ、そうよ…!それなのに… さも偉いみたいな言い方して…!
【ローザ】 でも…
次の瞬間、光に包まれる彼女の体 それは新奥義『闇珠-斬-』に 目覚めた瞬間だった
【ローザ】 ねぇ、今の言葉 「ずっと一緒にいる」って… 本当?
【ローザ】 もし破ったら… その首、飛ばすからね?
かしこまりました、お嬢様!
【ローザ】 いい心がけよ
バラを見つめ、 優しく微笑むローザだった
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