20252203 エルキュール　クリスマスver. 『零式・夜空に想いを』

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【エルキュール】 色々ありましたけど 目的を果たせて良かったです

手はもう冷たくない？ と、不意にマスターが手を握る

【エルキュール】 えっ、マスター！？

突然のマスターの接近に ドキドキが止まらなくなる エルキュール

【エルキュール】 もう一歩…踏み出す勇気…

もじもじするエルキュールに、 願いごとはなんだったの？ と尋ねるマスター

【エルキュール】 そ、それは… マスター、あの…その…

【エルキュール】 …っくしゅん！

言葉のかわりに飛び出したのは かわいらしいくしゃみだった

街に戻って 温かいココアでも飲もうか

【エルキュール】 …焦るなって言ってるの？

エルキュールは振り返り、 優しい光を放つ木を見上げる

【エルキュール】 まだ、このままでいいのかな 焦らなくても…いいのかな…？

どうかした？ と、マスター

急いで前に進むことだけが 良いことにつながるわけじゃない… エルキュールは改めて実感する

それは彼女が 『零式・夜空に想いを 　－トワイニング・アート－』を

取得した瞬間だった

さ、暗くなる前に街へ行こう マスターの手がエルキュールの手を 握ろうと伸びてくる

【エルキュール】 ふふっ もう大丈夫ですよっ

さっきより寒くなって来たし、 また転ぶといけないから と、マスターはいたずらっぽく笑う

【エルキュール】 ありがとうございます でも、少しだけ 待っていただけますか？

マスターに また冷たい思いをさせないよう、 エルキュールは自分の手を温める

その様子を見て、 マスターはエルキュールの優しさを 改めて実感するのだった

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