20261201 ネス 男勝りな少女のこだわり
【ミウナ】 はい、これ
【ミウナ】 ま、プレゼントって ほどじゃないけどさ 良かったら使ってよ
…と、隊の姫に 武器を渡す女の子、ミウナ
どうしたの、それ? マスターが尋ねる
【ミウナ】 どうした?って… アタシが打った剣だよ
【ミウナ】 なんたってアタシは 伝説の鍛冶名人、ク・ヨーギの 娘だからね
【ミウナ】 ま、とにかく 新しい武器が欲しかったり 使ってる武器が傷んできたら言ってよ
【ミウナ】 アタシが打って、鍛えるからさ
快活な笑顔を見せる彼女は マスターの隊に新しく入った キル姫だ
【ミウナ】 お、この剣かい? よし、来た! 鍛え直してあげるよ
その鍛冶師としての実力から 早くも隊の姫達に 頼りにされる存在に
【ミウナ】 え?顔が真っ黒…? しょうがないだろ すすが付いちゃうんだから
【ミウナ】 ふふ、これも鍛冶師の 運命(さだめ)って奴だね
まだ幼くも見えるその見た目とは 裏腹に、鍛冶師としての誇りを 立派に胸に携えている
女の子なのにスゴイね …と、褒めるマスター
しかし…
【ミウナ】 女の子…なのに?
【ミウナ】 ちょっと、それどういう意味? 女の子が鍛冶師やってちゃ おかしいってこと!?
【ミウナ】 女だからってナメないでよね!
そうじゃないよ
女の子らしくて可愛いのに そういう面を持ち合わせていることが すごいって意味…とマスターが答える
【ミウナ】 …な… か、可愛いとか… からかわないでよ!
照れと怒りが交じり合ったような 眼差しでマスターを睨み 彼女は作業場へと行ってしまった
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