20281121 デュリン 相棒は手に負えない
【デュリン】
ほら、ティルフィング！
早く、早く！
【ティルフィング】
待ってください
デュリン
いつもの如く、今日も ティルフィングの世話を焼いている デュリン
お世話というより、 どちらかと言うと…
【デュリン】
ほら、ティルフィング！
そろそろご飯の時間よ！
準備しなきゃ！
【デュリン】
さあ、ティルフィング！
食後の休憩を取ったら、
早速鍛錬よ！！
周りから見れば、 ティルフィングに口やかましく 指示しているように見える
少し気になったマスターが デュリンにそのことを話してみるも…
【デュリン】
なに言ってんのよ！
アタシはティルフィングのためを
思って言ってんだから！
【デュリン】
常に強くあり続けるには、
必要なことでしょ！？
【デュリン】
さ、ティルフィング！
鍛錬が終わったら
お風呂に入るわよ！
確かに彼女はティルフィングのことを 大切に思っているし、
ティルフィングも デュリンを信頼しているので 問題はないか…と思うマスター
しかし、そんなある日、 デュリンに対し…
【デュリン】
…ん？
ちょっとティルフィングが 可哀そうじゃない？ …といった声や、
もう少し、自由にさせてあげたら といった声が 他の姫から上がり始めたのだ
【デュリン】
うっさいわね！
【デュリン】
アタシの方がティルフィングとは
付き合いが長いんだから！
アンタたちに何がわかんのよ！
と、反論
言い返された姫も そんなこと言って、苦労するのは ティルフィングじゃん！
あなたは小さいから戦闘でも 苦労するし、よくティルフィングに 助けられてるし！と、
つい言ってしまい…
【デュリン】
！！
【デュリン】
なんですって…
ご、ごめん… デュリンを傷つけてしまったと、 自分の言葉に後悔する姫
……が、
【デュリン】
アタシのこと…
チビって言いたいの！？
アンタがデカイのよ！
【デュリン】
アタシだってアンタたちくらい
デカければ、もっともっと敵を
倒しまくってるんだから～！！
傷ついたどころか、 むしろ強気でその姫の頭を ポカポカと殴る
【デュリン】
この～！ふざけんな～！！
ごめん！ごめんって！ と謝る姫
【ティルフィング】
や、やめてください、デュリン！
見かねたティルフィングが 仲裁に入るも、 デュリンの怒りは収まらず、
【デュリン】
鼻にナッツつっこむわよ！！
暴れ回るデュリン
…と、そこにマスターが なにやらブツブツ言いながら、 やってきた
【デュリン】
ふんぬ～！！
【ティルフィング】
マスター、なんとかしてください！
【デュリン】
なによ、ティルフィングまで！
だって、コイツが…！
う～ん…でもデュリンは 小さいからなぁ とマスター
【デュリン】
なっ！！
ブチィッ！ 彼女の血管が切れる音がした
【デュリン】
アンタになんか…
【デュリン】
言われたくないわよ～っ！！
ものすごい勢いで マスターの頭を ポカポカ殴るデュリン
な、なんだ～！？ と焦るマスター
【ティルフィング】
デュリン！やめてください！
【デュリン】
もう！みんなで
アタシをバカにして～！
怒り心頭
真っ赤な顔で、 どこかに飛び去ってしまった
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