20281122 デュリン 相棒との新たな絆
【デュリン】 …ったく、なによ…
ぶつぶつ文句を言いながら、 草原で一人佇むデュリン
【デュリン】 アタシだって…
どうしたの? と、そこにマスターが現れた
【デュリン】 わっ!!
【デュリン】 な、何しに来たのよ! 鼻にナッツつっこむわよ!!
と、また怒り出すデュリン
謝るマスター
あの後、ティルフィングから 事情を聞いて、デュリンを 追いかけてきたらしい
【デュリン】 ったく、なんなのよ!
【デュリン】 みんな、アタシより ちょっと背が高いからって、 見下ろさないでくれる!?
【デュリン】 アタシだって、 もっとデカければ 今頃は…!
相変わらず、強気で マスターを責めるデュリン
しかし、マスターは… 体が小さいから戦闘で 力になれてないとか思ってない?
そんなの気にしなくていいんだよ と彼女に告げるのだった
【デュリン】 !!
【デュリン】 だ、誰がそんなこと…!
【デュリン】 ア、アタシは…!
【デュリン】 …あ、あれ?
言い返そうとするも、 つい涙が溢れ出てしまった
【デュリン】 これは別に…そんなんじゃ…! あれ?おかしいな…もう!
涙を拭う彼女にマスターは、 思ってることを言えばいいよ、 僕が聞くからと優しく告げる
【デュリン】 ……べ、別に
【デュリン】 ヘタレて言うわけじゃないからね
【デュリン】 アンタが聞きたいって言うから、 話すだけなんだから
強気な彼女が、 いつもは見せない顔を 覗かせ始めた
【デュリン】 もう…どれくらいになるんだろ? ティルフィングや… アンタと出会って……
【デュリン】 これまでに… 色んなキル姫と一緒に 戦ってきたよね
【デュリン】 ティルフィングや みんなに偉そうに言うのは、 アタシのキャラだけど…
【デュリン】 でも、ほんとは…
【デュリン】 ずっと思ってたんだ
【デュリン】 偉そうなくせに、 戦闘では役に立ってないって…
【デュリン】 ティルフィングや… みんなのように出来ないって…
【デュリン】 そりゃ、みんな怒るよね… ふざけんなっつって…
表には出さなかったが、 実はそのことを ずっと気に病んでいたデュリン
そんな彼女に、 キミに言いたいことがあったんだ とマスターが切り出した
【デュリン】 …!
【デュリン】 …え?
【デュリン】 まさか…
【デュリン】 役立たずは… もう付いてこなくていいとか 言うつもり……?
【デュリン】 そ、そんなの…!!
あのさ… マスターが口を開きかけた その時…
【デュリン】 …わ!
悪かったわよ…! そう言おうと思った刹那…、
『パ~ン!』
【デュリン】 キャッ!
【デュリン】 な、なに…?
見ると、マスターが パーティー用のクラッカーを 鳴らしていた
【デュリン】 な、なにそれ…?
今日は、君と僕が 出会った記念の日だよ と言うマスター
【デュリン】 …え?…えぇ?
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