210021103 レーヴァティン 『全部夏のせいだし』
落とした果実を追い 滝つぼに飛び込んでしまった レーヴァテイン
あれからしばらく経つが 彼女が上がってくる様子は 一向にない…
まさか、溺れて…
…と、その時だった
『ざば～～ん！！』
！！
滝つぼから大きな水柱が上がった
【レーヴァテイン】
ぶはぁっ！！
【レーヴァテイン】
…はぁ…はぁ…はぁ…
【レーヴァテイン】
なに…？
そんな心配そうな顔で…
【レーヴァテイン】
言っとくけど…
今のは新しい奥義だから
心配なんか無用よ
それは彼女の新スキル 『全部夏のせいだし』 誕生の瞬間だった
【レーヴァテイン】
…よっと
岸に上がってくる彼女 その手にはさっきの果実が…
【レーヴァテイン】
…なに？
どうして、そこまでして… その果実にそんなに価値があるの…？ マスターが尋ねる
【レーヴァテイン】
…やれやれ
一息ついた彼女が答える
【レーヴァテイン】
あなたってさ…
【レーヴァテイン】
本当にバカなの？
！？
まさか… マスターはようやく気付いた
あれは…マスターが 彼女にあげたものだったのだ
【レーヴァテイン】
ま、隊の姫みんなに
一つずつくれたものだけど…
それでも彼女は… 喜んでくれていたのだ 嬉しがってくれていたのだ
【レーヴァテイン】
まぁ、こういうのも…
夏の思い出…？だし
だから、木の上で あんなに大事そうに持っていたのか…
【レーヴァテイン】
でも、そのせいで
こんなズブ濡れに
なっちゃったわけだけど…
【レーヴァテイン】
新しい技も身につけたし、
これはこれでアリよね
選択肢:
- 気付かないでゴメンね → select_label_01へ
- そんなに大事にしてくれてたんだ → select_label_02へ
- なんか…ありがとう → select_label_03へ
新しい技も身につけたし、 これはこれでアリよね
select_label_01:
【レーヴァテイン】
…ふん
select_label_02:
【レーヴァテイン】
別に…フツー
select_label_03:
【レーヴァテイン】
なに、それ…？
select_label_end:
【レーヴァテイン】
はぁ～あ
一息ついた後、彼女が言い放つ
【レーヴァテイン】
バッカみたい
そう言いながらも 果実を頬張る彼女
【レーヴァテイン】
なによ…？
言葉は素っ気ないが その目は喜びに満ちている 気がした
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