210022203 レーヴァテイン 黒式・水面破ル黒鳥
【レーヴァテイン】 はぁぁぁぁぁぁっ!!
さすがは元、ブラックキラーズ
圧倒的な強さで、敵を駆逐していく
【レーヴァテイン】 どうしたの!そんなものなの!? もっと来てよ!!
狂気を孕んだ目で、 敵を次々に斬り捨てる
…だが、次の瞬間、
レーヴァテイン!戻って来い!! 戦場にマスターの叫びがこだました
【レーヴァテイン】 !!
一瞬、我に返る彼女
【レーヴァテイン】 …マスター
心配そうなマスターの目を見て、 彼女の動きが止まる
そして、心の中でつぶやく
【レーヴァテイン】 わかってるよ、マスター
【レーヴァテイン】 私は…向こう側には行かない 戦闘にのめり込み狂気に走ってしまう “あっち側の人種”には…
【レーヴァテイン】 だって…私のそばには… あなたがいてくれるから!!
【レーヴァテイン】 だから…… 見て欲しかった!
【レーヴァテイン】 心配いらないってとこを!!
心優しいマスターの慈愛に、 彼女のバイブスが共鳴
剣を持つ手が、光を放ち始める
【レーヴァテイン】 くらえ! これが私の新たなる力…
【レーヴァテイン】 『黒式・水面破ル黒鳥』よ!!
覚醒した力で敵を葬る彼女
【レーヴァテイン】 ふう…、休日に戦闘は
【レーヴァテイン】 やっぱりめんどくさいな
そして―
戦闘を終え、 プールから帰る途中、 彼女は語る
【レーヴァテイン】 まだ…心配してるの?
【レーヴァテイン】 大丈夫だよ
【レーヴァテイン】 私は怠惰だけど… 堕落はしないから
【レーヴァテイン】 “業”に飲まれ、 自分を見失うようなことはしない だって…
【レーヴァテイン】 あなたを悲しませたくないからね
「…え? なに…?」と、 聞き返すマスター
【レーヴァテイン】 …なんでもないよ
【レーヴァテイン】 でも…
【レーヴァテイン】 しょうがない… たまには喜ばせてあげよっかな
お気に入りの黒アヒルのパペット 『フニル』を使って、 マスターを遊びに誘おうとする彼女
【レーヴァテイン】 ……え……えっと…
…が、いざとなると 恥ずかしくて何も言えず、 口ごもる彼女
どうしたの?アヒルなんか持って… そうマスターに真顔で聞かれ、
【レーヴァテイン】 ………
【レーヴァテイン】 ……別に
頬を紅く染め、 そっぽを向いて拗ねるのだった
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