210023212 レーヴァテイン・獣刻・バハムート 前向きな微笑み
【レーヴァテイン】 ふぅ……
ボードに乗り、 沖へと進むレーヴァテイン
すべては、 少女の麦わら帽子を取るために
【レーヴァテイン】 もう…少し……
そんな彼女に、 隣にいるマスターが訪ねてくる 本当に無理してない?と
【レーヴァテイン】 ………
大海原の上に たった二人
その大きさに 心が穏やかになったのか… 彼女が己の本心を語り出した
【レーヴァテイン】 わたしってさ… 元々は面倒臭がり屋なのよ
【レーヴァテイン】 でも獣刻されたバハムートの影響で、 いつの間にか みんなを仕切るようになった
【レーヴァテイン】 正直、それ自体は嫌なことじゃない
【レーヴァテイン】 むしろ、やりがいがあると思ってる
【レーヴァテイン】 でも……
【レーヴァテイン】 元々の怠惰な性格からかな…? どうしても気疲れする時はある
【レーヴァテイン】 それってさ… どうすればいいと思う?
【レーヴァテイン】 マスターは… リーダーとしてその辺り、 どうやってるの?
真っすぐな目で聞いてくる彼女に、 マスターは答える 諦めることかな…と
【レーヴァテイン】 …は? 諦め…る?
マスターは続ける 『おっけ』と、 なんでも背負い過ぎない
全部、自分でやろうとしない 全部できると思わない、適材適所、 得意な子に任せればいい…と
そして…
だって僕はなんにも出来ないからね、 みんなに頼るしかないんだ と、笑うのだった
【レーヴァテイン】 ………
呆気にとられた表情のレーヴァテイン
【レーヴァテイン】 ……恥ずかしげもなく、 ハッキリとまぁ…
【レーヴァテイン】 でも…
【レーヴァテイン】 そうなのかもね その通りなのかも
なんとなく 心が軽くなった気がした レーヴァテインだった
【レーヴァテイン】 …よし
そして、ようやく 麦わら帽子に辿り着いた二人
【レーヴァテイン】 ふふ、じゃ… 戻ろっか
彼女が帽子を拾い上げた、 次の瞬間……
【レーヴァテイン】 !!
かすかに悲鳴が聞こえた
【レーヴァテイン】 あれは…!
見ると、 ビーチに現れた異族に、 少女が慄いている
【レーヴァテイン】 やれやれ…
【レーヴァテイン】 ああは言ったけど…
【レーヴァテイン】 おっけ… 私に任せて!
少女を救うため、 ビーチに向け急発進するのだった
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