210051101 リットゥ 海の守護者
マスターはリットゥと一緒に 海の安全を調べるため ビーチにやって来ていた
【リットゥ】
皆、はしゃいでいるな
気の緩んだ者が多くいる場所ほど
事件は起きやすい
【リットゥ】
この海辺の安全は、聖域の守護者たる
私、リットゥが守ろう
相変わらず真面目なリットゥ せっかくの海だし楽しんだら良いのに とマスターは思う
【リットゥ】
よし。ではまず、浜辺の見回りを行う
行くぞ、マスター
だがリットゥはやる気満々 マスターは一先ず付き合うことにした
【青年】 肉も野菜も焼けてきたぞ！
【女性】 ほんとだ！ じゃあさっそく食べようよ！
砂浜では、あちこちで多くの人たちが バーベキューなどを楽しんでいる
【リットゥ】
ん…？
マスター、あれはなんだろうか
そんな光景の中 リットゥがふいに足を止め ある方向を指差した
あれはバナナボートといって 娯楽用のボートだよ、とマスター
【リットゥ】
そうなのか…
不思議な形状をしているな
物珍しさからか、リットゥも さすがに興味をひかれているようだ
マスターは試しに せっかくだから乗ってみよう きっと楽しいよ、とリットゥを誘う
【リットゥ】
わ…我々は
遊びに来たわけではない！
【リットゥ】
それに、このリットゥ
子供だましの遊びに
興じるつもりはない！
頑なに拒否するリットゥ マスターは考えた末 違う方法で誘ってみることにした
【リットゥ】
なに？
実際に使って点検しなくていいのか？
うん、初めて見るものなんでしょ？ 見ただけで安全だってわかるの？ とマスターが畳みかける
【リットゥ】
…む、なるほど
それは一理あるな
【リットゥ】
だが、あくまで点検だ
安全が確認でき次第すぐに戻るぞ
リットゥもようやく納得し 二人はバナナボートに向かった
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