210051102 リットゥ 後れを取る守護者
【リットゥ】 も、持ち手は…こんな頼りない紐で 大丈夫なのか!?
最初は点検をしようとしていたが ボートが進むにつれ 余裕がなくなってしまうリットゥ
大丈夫だよとマスターが声をかけるも 初めての体験に落ち着きがない
そのうちボートは速度を上げていき―
【リットゥ】 う…おぉぉぉぉーーーー!?
【リットゥ】 はぁ…はぁ…
ボートは止まったものの 驚きっぱなしだったせいで リットゥは肩で息をしている
無理させてしまったかもと反省しつつ これで少し気を緩めてくれたら と思うマスター
まだ息の荒いリットゥを心配して 少し休憩しようと思った時―
【少女】 た…けて…!
声をした方をみると 少女が溺れているのを発見する
【リットゥ】 えっ…!
少女まではそんなに距離はない 自分だけで十分とマスターは告げ すぐさま助けに海に入った
【少女】 助けて…!助けて…!
マスターは一目散に少女の元へ 向かい、無事に救出に成功する
だが助けた少女はひどく怯えていて マスターがなだめようとすると
【少女】 化物が…追いかけて…来て! もう、すぐそこ…!!
少女の背後に目を向ける 異族が迫っていると 見て取れるほどに海が染まっていた
もうダメか、逃げるのは間に合わない でも少女だけは… マスターがそう思った時
【リットゥ】 マスター…!!
ボートに乗ったリットゥが駆けつけ マスターたちを引き上げてくれる
【リットゥ】 浜に戻るぞ…!
砂浜に立ち 異族達がいる海へ 目を向けるリットゥ
【リットゥ】 この海は、私が守る…!
リットゥは勇ましく異族へと 向かっていった
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