210051104 リットゥ 『海浜ビーチ帝国の誇り』
後日、マスターはリットゥに連れられ 海の見回りに来ていた
【リットゥ】 マスター、今日はこの間の汚名返上だ
【リットゥ】 私もあれから訓練を積み、強くなった 今日は、この領域のありとあらゆる ものを守ってみせると約束しよう!
気合充分のリットゥに これは大変そうだな…と マスターは苦笑いする
【少女】 あの…
その時、声をかけてきたのは 見覚えのある少女だった
【少女】 この間は 助けてくれてありがとう…!
【リットゥ】 …!あの時の子か 無事でなによりだ
はにかみながらも丁寧にお礼を 言った少女にリットゥは頬を緩める
【少女】 あの…あの…
もじもじとなにかを 言いたそうにしている少女に どうしたの?とマスター
【少女】 あの…一緒に遊ぼう…!
少女は二人を交互に見ながら 思い切ったように言う
【リットゥ】 遊ぶ…
戒律を破る訳にはいかないと断るかな と、マスターは思ったが
【リットゥ】 私たちと遊びたいのか? そうだな…
【リットゥ】 バナナボートの上からなら 警備もできるし、いいだろう どうだ?
【少女】 うん!一緒にボートに乗る!
あっさり遊びの誘いを受けたことに 驚いてしまうマスター
【リットゥ】 マスター、見くびってもらっては困る
【リットゥ】 今の私はこの子と遊びながらでも 常に周囲も警戒することができるんだ
【リットゥ】 以前のような失敗は二度とおかさない それに――
【リットゥ】 この子の気持ちを 無下には出来ないからな…
そうしてリットゥが心の成長を 遂げた時、彼女は新しい力 『海浜ビーチ帝国の誇り』に目覚めた…!
【リットゥ】 さあ、行こうか…!
笑顔のリットゥに促され マスターは少女とともに バナナボートに乗るために歩き出した
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