210101103 フラガラッハ 『エスティバルフレイア』
【フラガラッハ】
マスターったら
わたしがいるというのにあの態度…
失礼にもほどがありますわ
【フラガラッハ】
でも…
こうして一度お仕置きしておけば…
【フラガラッハ】
マスターもわたしの大事さが
いっそうわかるはず…
【？？？】 きゃーー！！助けてーッ！
【フラガラッハ】
…！？
この声…マスターがいた方向から…？
異族に襲撃された砂浜で マスターは避難誘導を行っていた
その時――
【女性】 きゃぁっ！！
先ほどのボールを拾ってあげた女性が 異族に襲われそうになっているのが 目に入った
マスターは とっさに彼女をかばおうとする…！
【フラガラッハ】
させませんわ…っ！
そこには、異族の攻撃を 受け止めるフラガラッハの姿が
【フラガラッハ】
すみません、マスター
大事な時に
あなたのそばにいないなんて…
マスターは、大丈夫、と答えて すばやく女性を逃がす
そして、フラガラッハに いざって時は駆けつけてくれると 信じていたから、と話す
【フラガラッハ】
マスター…
信じてくれてありがとう
フラガラッハはそう言うと 集中を高めていく
【フラガラッハ】
見ていてください
その信頼に報い
あとは、わたしが片付けますわ
【フラガラッハ】
覚悟なさい…！
『エスティバルフレイア』！
新たな力により フラガラッハは瞬く間に 異族を撃退していった
【フラガラッハ】
ふぅ…これで終わりですわね
華麗な戦いぶりに見とれていた マスターは、ハッとする
そして、フラガラッハに 彼女の気持ちを 傷つけてしまったことを謝る
【フラガラッハ】
いいのですよ、マスター
わたしも大人げなかったですわ
それに…
フラガラッハは ふふ…と笑ってマスターを見上げる
【フラガラッハ】
わたしの戦う姿に見とれる
あなたの熱い視線…
しっかり受け取りましたから
【フラガラッハ】
だからそれで、わたしは満足ですわ
まぶしい美貌と熱っぽい視線に 思わずクラクラしてしまう マスターだった
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