210111102 エクスカリバー 付き合ってください
マスターは人混みを利用して、 うまくエクスカリバーの 背後に回り込む
そして彼女の背中に向かって 水鉄砲を構えた瞬間――
【エクスカリバー】
…何者だっ！！
マスターは、頭上ギリギリの位置に エクスカリバーの反撃を受けてしまう
【エクスカリバー】
え…マスター…！？
そう呟いたエクスカリバーは ふるふる…と震えだす
【エクスカリバー】
わ、わ…私としたことが…！
【エクスカリバー】
…守るべき御身を
攻撃してしまうなど…
【エクスカリバー】
かくなる上は――
悲壮な表情を浮かべた エクスカリバーに、マスターは大慌て
落ち着いて！自分は無事だから 気にしないで！ こっちこそ、驚かせてごめん！
そう言ってなだめるが… 深く深く反省しているらしい エクスカリバーの耳には届かない
【エクスカリバー】
私など、しょせん
栄光の鞘なき不完全な身…
【エクスカリバー】
やはり、私などに
マスターをお守りすることは…
そしてついには、 激しく落ち込んでしまう
マスターは、 自分がいらないことをしたせいで… と反省。懸命になだめるが――
完全に落ち込んでしまった彼女は ブツブツと自虐と反省の言葉を 呟くばかり
マスターが頭を抱えた時
【エクスカリバー】
…決めました
エクスカリバーが急に キリッと顔を上げた
【エクスカリバー】
マスター…今日は特訓です
どんな時も必ずマスターを守れるよう
特訓します！
マスターは、せっかくプールに 来たのに特訓はちょっと…と思うが…
【エクスカリバー】
いつ、どこにいてもマスターを感じ
そして守れるよう、特訓です！
【エクスカリバー】
私が考えた
秘密の特訓に付き合ってください！
彼女は、有無を言わさず 特訓を始めてしまった
Next: 210111103