210112113 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第11章 問いかける幻獣 ―ダイアローグ― 第２話 対話のために-11 戦闘後
【フォルカス】
ああ…やりました…
ついに…ここまで…
【フォルカス】
あと少し…あと少しです…
保って下さい、私の体…
【フォルカス】
教えて下さい…
どうすればマスターを死の運命から
救うことができるのか…
【フォルカス】
私の進むべき道をっ
【フォルカス】
そんな…そんなことって…
【フォルカス】
私のキラーズと共鳴した
マスターのバイブスは…
人工的なもの…！？
【フォルカス】
やってくれましたね…
その名を口にするのも汚らわしい
あの悪魔っ
【フォルカス】
そういえば、ウロボロスの暴走を
止めようとしたときにも、
自慢げに話していました…
【フォルカス】
自分の力でバイブスを作り出した
ことがあると
【フォルカス】
私にも一時的に宿したことが
ありましたね…でも…
【フォルカス】
特務機関ラグナロクの研究者達まで
それを為せるようになっていた
なんてっ
【フォルカス】
あの悪魔が直接教えることは
不可能なはず…それなら、彼らの
実験はそこまで進んでいた？
【フォルカス】
あまりに罪深い所業です…！
そのせいでマスターは体内に
バイブスを宿して…
【フォルカス】
全ては、あの義手…
あれを何とかしないと…
【フォルカス】
あの義手について、もっと詳しい
情報を得られれば…
【？？？】 そこのあなた！ 今すぐここから立ち去りなさい！
【フォルカス】
誰ですか！？
どこから話しかけて…えっ？
この霧はっ？
【？？？】 その霧に触れてはなりません！ 早く…早く逃げてっ
【？？？】 さもないと、あなたまで囚われて しまいます！
【フォルカス】
囚われる…？
この霧…確かに良くない気配がします
【フォルカス】
くっ…
仕方ありません、急いでここから
離脱しましょう
【フォルカス】
どなたか知りませんが、ご忠告
感謝します
あなたは大丈夫ですか？
【？？？】 ええ…妾なら…あっ…！ キャアアアアア…！
【フォルカス】
どうしました！？
【？？？】 いいの… 妾のことは気にしないで… 早く逃げて――
【フォルカス】
いけません！
ここであなたを見捨てれば、
大いなる災厄を招くことになる
【フォルカス】
私の直感が、ウリエルの力が
そう囁いています！
【フォルカス】
先程の声…恐らく、あちら側から
聞こえてきました…
不気味な霧ですが…
【フォルカス】
裁きの炎で焼き払ってみせます！
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