210122010 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第12章 ラルゴカタストロフィ―暴走― 第2話 暴走の契機-1
ラグナロクとアルマスの帰還を待つ ミネルヴァ達
そんな彼女達の下に二つの連絡が もたらされる
それは天上世界各地でキル姫の暴走が 起きていること そして…
インテグラルキラーズが再び 剪定を始めたというものだった
彼女達を止めるため、 エンシェントキラーズも動き出す
三組に分かれた彼女達は、 インテグラルキラーズが現れた地へと 向かった
その途中、ミネルヴァとエルキュール は女神エイレーネの石像があるという 泉に立ち寄ろうとする
だが、泉を聖域として守る フラベルムとセファーに立ち入ること を禁じられた
一旦、近くの町に向かった二人は 町で人々を癒す一人のキル姫と 出会う
カリスという名のキル姫は、 自らをディスラプターズの一人だと 名乗った
彼女の提案で女神エイレーネの石像を 確認することに成功するが、 フラベルム達に見つかってしまう
とっさの機転で彼女達の奏官と 面会することができた三人は
フラベルム達と協力して インテグラルキラーズと戦うことに なった
だが、フラベルムとセファーは インテグラルキラーズの一人、 ロンギヌスを攻撃できなかった
運命が描き出されていく――
【ミネルヴァ】 暴走が起きやすくなっている… それは本当なんですか?
【カリス】 グラ姉が言ってたんだから、 間違いないよ!
【エルキュール】 ダーインスレイヴやケラウノスが 言っていたこととも一致します
【エルキュール】 やっぱり暴走するキル姫は増えて いるんですよ! 何とかしないといけませんねっ
【ミネルヴァ】 ええ… あの…ずっと気になっていたのですが
【ミネルヴァ】 グラ姉とは、何者でしょう?
【カリス】 グラ姉はね! わたし達のリーダーなんだよ!
【カリス】 髪が長くてさらさら~ってしてて 優しくて格好良くて、お姉ちゃん みたいなんだ~♪
【エルキュール】 まあっ! 素敵な方なんですね!
【カリス】 えへへっ そうなんだよ~
【ミネルヴァ】 ええと… 私が聞きたいのは、そういうこと ではなくてですね…
【キプル】 ですよねぇ… すみませぇん…!
【カリス】 そっかぁ… 他にグラ姉で知ってることって いったら…何かな~?
【ミネルヴァ】 …グラ姉については、また今度に しましょう
【ミネルヴァ】 先に暴走が起きやすくなっている という点について、 詳しくいいですか?
【カリス】 任せて! 暴走はねっ、キル姫だったら 誰でも起きちゃう可能性があってね
【カリス】 わたし達って、戦ってると気持ちが 昂ぶってくるでしょ それがすごくすごくなると…
【カリス】 ドカーンってなって 暴走状態になっちゃうんだよ 怖いよねっ
【ミネルヴァ】 あ…暴走について説明してくれたのは 分かりました…
【ミネルヴァ】 キル姫の暴走について、 一般的な知識は有してますので 大丈夫ですよ
【カリス】 そっかぁ 良かった!
【ミネルヴァ】 その上で、暴走が起きやすくなって いるという理由について お伺いしたいんです
【カリス】 理由! そうだよねっ 理由が知りたいよねっ
【カリス】 カリスちゃんも、それについて 知りたい!
【ミネルヴァ】 えええ…
【エルキュール】 カリスは好奇心旺盛ですね! 私も同じ思いです
【カリス】 やっほい! 同じだね♪
【ミネルヴァ】 困りました… 話が前に進みません…
【セファー】 大変です、皆さん!
【ミネルヴァ】 セファーっ? どうして物陰から飛び出して きたんですか…
【セファー】 あ、いえっ 決して皆さんのお話をこっそり 聞かせてもらっていたわけではなく…
【ミネルヴァ】 聞いていたんですね…
【セファー】 それより大変です! 聖域に異族が近づいていると 連絡がありました!
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