210131020 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第13章 ラルゴカタストロフィ―攪乱― 第1話 眩惑のキル姫-2
【マサムネ】 …良かったのか? あのような不審者に好きにやらせて
【パラシュ】 もちろん信用なんてしてないよ
【マサムネ】 出自がまるで分からぬからな… 数日前に不意に現れて…
【パラシュ】 「仲良くしよう」と言っていたけど あの目は良くない
【パラシュ】 あれは平気で嘘をつく目だ ボクは彼女を一切信用していない
【マサムネ】 では、早々に斬るべきだったのだ 不誠実な者を側に置くのは身の危険が 増すだけだぞ
【パラシュ】 逸ることはないよ ボクも君も、彼女に後れを取る ことはないだろ?
【パラシュ】 いざとなれば、いつでも叩き潰せる だから今は泳がせているんだ
【パラシュ】 もし彼女が自分の理想に従って 生きているのなら、それはそれで 認めてあげるよ
【マサムネ】 なるほど そなたらしいな
【マサムネ】 ともあれ…些事にかまけているときで ないのも確かだ
【マサムネ】 アルテミスと今後のことを話し合う 必要がありそうだな
【パラシュ】 女神エイレーネのところにいった 二人からも、まだ連絡がないね まさかサボっているんじゃ…
【マサムネ】 レーヴァテインならあり得ることだが あの者がティルフィング絡みで 手を抜くとは考えられぬ
【マサムネ】 それにロンギヌスもついている 今しばらく待つとしよう
【パラシュ】 いいよ いざとなればボクが動くまでだ
【ニール】 上手くいったわね、ヘレナ!
【ヘレナ】 二人とも、ヘレナのことを全く 信用してないみたいだけど
【ニール】 それも織り込み済みでしょ?
【ヘレナ】 ふふっ… マサムネもパラシュも頭が固い ところがあるから
【ヘレナ】 こういうときは扱いやすいよ カリスとは大違いだ
【ニール】 あの子、ちゃんとやってるかしら? みんなの足を引っ張ったりしたら 許さないんだから
【ヘレナ】 大丈夫だよ ディスラプターズはテピ姉さんが 集めた逸材ばかりだから
【ニール】 その中でもヘレナが一番よね!
【ヘレナ】 当然だ そのことをテピ姉さんにしっかり 理解してもらわないと
【ヘレナ】 そのために… 色々と仕込んできたんだ
【ニール】 アタチの予想だと、もうじき エンシェント達がこっちに来るわよ
【ニール】 その子達もまとめて相手するの? 上手くいくかしら?
【ヘレナ】 どうかな… まあ、なるようになるよ…くふっ
【ニール】 楽しそうね、ヘレナ
【ヘレナ】 うん ようやく…ヘレナの力を活かすことが できそうだ
【ニール】 ヘレナ… 一緒に楽しいことやりましょう!
【ヘレナ】 ふふふっ そうだよ やっぱり楽しくないとね
【ヘレナ】 さあ、早く城に攻めてきて欲しいな ヘレナがみんなを飛びきり楽しい 舞台に招待してあげるから
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