210141121 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第14章 ラルゴカタストロフィ―激突― 第1話 終焉の理を破る者-12 戦闘前
【アロンダイト】 また、あなたですか 天上世界にまで来るなんて…
【グランテピエ】 君達を放っておけないからね
【アロンダイト】 邪魔しないで下さい 目障りです
【ムー】 おいおい、言ってくれるな! グラにコテンパンに叩きのめされて 逃げてったくせに!
【グランテピエ】 ムー、ダメだよ
【グランテピエ】 アロンダイト… あのときから考えは変わっていない の、かな?
【アロンダイト】 私が考えを変えることなど ありません あなたこそ…
【アロンダイト】 こんな世界に執着するのは やめてはどうですか?
【グランテピエ】 君の世界への憎しみは…怒りは… 癒えることはないの?
【グランテピエ】 君の剣は、怒りに呑まれた 絶望の剣…そんなの君自身も辛い だけだよ
【アロンダイト】 絶望? それは、もう受け入れています
【アロンダイト】 私は不義にまみれたこの世界を 許しません そして私自身も許せません
【アロンダイト】 怒りと憎しみ それだけがあればいいのです それがあれば…
【アロンダイト】 この世界を消し去るには 十分なのですから
【グランテピエ】 “終焉”を迎えさせはしないよ どんなに君が絶望していても
【グランテピエ】 希望は必ずあるんだって 分かって欲しいんだ
【アロンダイト】 あなたの意見に興味はありません お話はそれだけですか?
【アロンダイト】 では、そろそろ潔く終わって下さい
【ソロモン】 待ちなさい!
【グランテピエ】 ソロモン! トリシューラは大丈夫だった?
【ソロモン】 もちろん、問題ありません ネス達に委ねてきたわ
【ソロモン】 アロンダイト! この町でキル姫達を暴走させたのは 君ねっ
【ソロモン】 君が周囲に放つ怒りの波動に心を 乱されて、皆、暴走してしまった
【ソロモン】 これが私の導き出した答えよ!
【アロンダイト】 …………そうですか
【ソロモン】 ええっ…? 想定していたものより遥かに 薄い反応だわ…
【アロンダイト】 私の怒りに、憎しみに、絶望に、 感化されたキル姫がいたというのなら それは彼女達の本心です
【アロンダイト】 好きにすればいいではないですか 私には関係のないことです
【ソロモン】 君! そんな言い方はないんじゃない
【アロンダイト】 はあ… 勝手に絡んできて相手を非難する…
【アロンダイト】 そういう存在が… この世界に蔓延しているから…
【アロンダイト】 だから滅ぶのです 終焉を迎えるのです
【アロンダイト】 この世界は、終わるべきなんです
【ソロモン】 そんなことないわ! 世界は終わらない 終焉の理を破ってみせる
【ソロモン】 そのための私達、ディスラプターズ だもの!
【アロンダイト】 ああ… ああっ… うるさいですね
【アロンダイト】 終焉の理を破る… そうですか…それは――
【グランテピエ】 ソロモン!
【ソロモン】 くっ…
【ソロモン】 危なかったわ… あなた、前回の戦闘記録より 明らかに速度が増している…
【アロンダイト】 どうでもいいことです 私はただ…
【アロンダイト】 終焉に対し害となる存在を排除する だけですから
【グランテピエ】 アロンダイト… 君の絶望はそれほどまでに深いんだね
【アロンダイト】 それがどうかしましたか? では、世界の終わりを始めましょう
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