210143203 ティルフィング 『アクシズトゥキル』
【ティルフィング】 はぁぁぁぁっ!!
その圧倒的な強さで、 異族を斬り倒していく ティルフィング
…だが
【ティルフィング】 くっ…! 慣れない服装のせいか、 思うように動けない…!
【ティルフィング】 でも…! この服装に身を包んだのは…!
【ティルフィング】 アクアさんのようになるため!
【ティルフィング】 自分を…変えるため!
がんばれ!ティルフィング!! 必死に戦う彼女に、 マスターが声援を送る
【ティルフィング】 !!
【ティルフィング】 そう…そして…
【ティルフィング】 マスターに想いを伝えるため!!
【ティルフィング】 はああああああっ!!
【ティルフィング】 走れ!剣よ!! 力強く…大胆に!!
【ティルフィング】 『アクシズトゥキル』!!
強烈な一撃が異族を葬り去る
アクアへの憧れと マスターへの想いが合わさり 彼女は新スキルに目覚めたのだった
【ティルフィング】 はぁ…はぁ…
勝利した彼女に、 マスターが声を掛ける
やっぱりきみはすごいね
【ティルフィング】 …え?そんな… 全然すごくありません
【ティルフィング】 アクアさんの方が… よっぽどスゴイです
【ティルフィング】 誰に対しても、真っすぐに ぶつかれる彼女の方が…
【ティルフィング】 そんなアクアさんが… 羨ましいです
そう話す彼女にマスターは告げる アクアは、きみのことを 羨ましがっていたよ、と
強いし、可愛いし、 みんなから好かれてるし、 もう完璧じゃ~ん…だって
【ティルフィング】 …!…え?
【ティルフィング】 まさか… アクアさんがそんなことを…?
隣の芝は青いって言うけれど… みんな、少なからず自分以外の誰かを 羨ましく思ったりするんだよね
自分の魅力に気づかずにね …と、彼女に告げるマスター
【ティルフィング】 …!自分の…
きみもそうなんじゃない?
【ティルフィング】 私の…魅力……
そう!その格好も素敵だけど、 いつものきみも、 僕はとても素敵だと思ってる
【ティルフィング】 !!
【ティルフィング】 ……そうか… そうなんですね…
【ティルフィング】 少し…分かった気がします…
【ティルフィング】 誰かを羨んで、 外面だけを真似てもダメ 本当に変わりたいのなら……
【ティルフィング】 魂から変わるしかない
【ティルフィング】 そういうことなんですね
マスターの目を見つめ、 彼女が宣言する
【ティルフィング】 マスター… 私、変わりたいから…
【ティルフィング】 今度こそ、ちゃんと想いを伝えます
【ティルフィング】 私…マスターが…
【ティルフィング】 私のマスターで本当によかったです
真夏の太陽の下─ いつもより大胆になれた ティルフィングがそこにはいた
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