210144212 ティルフィング はじめての“ゆうき”
【ティルフィング】 やったっ…! 私、やりましたっ!
【ティルフィング】 お兄さーんっ! みててくれましたかっ? えへへっ…♪
異族を倒し、笑顔で マスターに向けて 大きく手を振るティルフィング
一安心したマスターは、 彼女のもとに歩いていくが…
【ティルフィング】 えっ? きゃああっ!?
倒しそこねた異族が、 ティルフィングに向かって 襲い掛かる!
【ティルフィング】 わあっ!!
【ティルフィング】 あ、あれっ…? お兄さんっ!?
間一髪… 駆け寄ったマスターが ティルフィングを庇ったが
異族の鋭い爪が マスターの体に傷をつけた
【ティルフィング】 そんな… 私のせいで…っ!
【ティルフィング】 あっ…! い、いぞくが…こっちに…!
倒れた二人のもとに じりじりと迫りくる異族
凶暴な異族は再び、 二人に牙を剥く―
【ティルフィング】 っ! みなさん…!!
だが、その攻撃は防がれた
騒ぎに気づいた姫たちが 援護に来てくれたのだ
【ティルフィング】 あ…お兄さんっ! だいじょうぶですかっ!?
攻撃を受けたマスターが、 うめきながらも顔を上げる
ここはみんなに任せて いったん離れよう、と マスターは言うが…
【ティルフィング】 う、ううっ… ひっく、ひっく…!
【ティルフィング】 ごめんなさいっ…! 私のせいで、 お兄さんにケガを…っ!
【ティルフィング】 私がちゃんと きをつけていれば、 こんなことには…ううっ!!
ついにマスターへの罪悪感で 泣きだしてしまった ティルフィング
そんな彼女にマスターは… 平気だよ、と 明るく笑いかけた
【ティルフィング】 …ふあっ! お、お兄さん? どうしてなでるんですか…?
【ティルフィング】 ちゃんとがんばってる、って… 私が?ほ、ほんとに…?
【ティルフィング】 ゆるして、くれるんですか? 私、こんなにたよりないのに…
マスターは微笑み、 頼りないなんて思ってない、と ティルフィングを励ます
どんなに怖い思いをしても、 逃げずに正面から 敵に立ち向かっていける…
それに君がいなかったら、 僕は怪我じゃ済まなかったよ、と マスターは諭した
【ティルフィング】 …っ!
その言葉に、 強い勇気をもらえた ティルフィングは…
【ティルフィング】 わ、私…やります…! みんなといっしょに たたかいます…!
【ティルフィング】 お兄さんも、みんなも…! 私がぜったいに まもってみせますからっ!!
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