210171090 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第17章 到来せし繋ぎ手―エクスプレス― 第1話 それぞれの戦い-9
【ヒョウハ】 そこだぁ!
【如意金箍棒】 はぁっ!
【アフロディーテ】 イヤね… これでは狂おしいほどの愛で 包んであげられませんわ
【ヴァナルガンド】 ヒョウハの矢に気を取られていたら 如意金箍棒の攻撃を受けてしまいます 上手い連携ですね…
【シユウ】 うがあああ! へんだぞ…さっきまでとちがう
【ムラマサ】 はい… 先手を取られています
【ムラマサ】 ならば、後の先を取るまで! たぁぁぁっ!!
【ヒョウハ】 おっと!
【如意金箍棒】 避けないでねっ
【ムラマサ】 うっ!
【エンクウ】 落ち着け、ムラマサ! 何やら策の気配を感じる… 何故、こちらの動きが読まれておる?
【ヴァング】 シユウも異変に気づいてるようだが… あいつは直感で動くからな 原因を説明できそうにないか
【ヴァング】 くそっ! どうなってんだ
【ツカサ】 …そうか もしかして
【クレイ】 ツカサ、何か気づいたのかい?
【ツカサ】 仮説だけどね 接近戦もこなし、小回りの利く ヒョウハに一撃が重い如意金箍棒…
【ツカサ】 僕の読みが正しいのなら… でも、だったらどうすれば…
【ヴァナルガンド】 うあっ!
【クレイ】 ヴァナルガンド!?
【ツカサ】 ヒョウハの攻撃を避けるんじゃなくて 真っ向から凌ぎきれれば… いや、そんな無茶なこと…
【ヒョウハ】 まとめて射抜いてやる!
【アフロディーテ】 うぐ…うっ…! いけませんわっ…矢が… マスターに…!
【ツカサ】 ん…? きゃあああああ…!
【エンクウ】 ぬうっ…
【ツカサ】 エンクウ…? そんな…!僕を庇って…
【エンクウ】 なに、これしきのこと… それより…如何した…? 戦場で物思いに耽るとは…
【ツカサ】 あ…ごめんなさい… 僕は…
【エンクウ】 責めておるのでは…ない… そなたのことだ… 何か…気づいたので…あろう…
【エンクウ】 拙僧に構わず…逆転の一手を… ぬうっ…
【ムラマサ】 主君…! 主君、しっかりして下さいっ
【クレイ】 ムラマサ、下手に矢を抜いては ダメだ! 私がっ
【如意金箍棒】 ごめんなさいね この隙を逃すわけにはいかないの
【シユウ】 うがあああ! シユウがとめてやるっ
【ヒョウハ】 そうはさせない! ニョイ子さん、シユウはあたしが 足止めしておくから、トドメを!
【如意金箍棒】 うん ありがとう、ヒョウハちゃん
【如意金箍棒】 避けないでねっ
【ムラマサ】 あっ…不覚…!
【ムラマサ】 がはぁっ!
【如意金箍棒】 これで終わりだよ 仙人の術の深奥、見せてあげる!
【ムラマサ】 あ…
【如意金箍棒】 あら?
【ムラマサ】 えっ…? そなたは…姉様…?
【マサムネ】 立派になったものだと喜んでいたが、 敵の前で隙を見せるとは、 まだまだ精進が足りぬようだな
【マサムネ】 さあ、立て ムラマサ! 己が主君のために
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