210171101 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第17章 到来せし繋ぎ手―エクスプレス― 第1話 それぞれの戦い-10 戦闘前
【ムラマサ】 姉様…! 姉様なのですねっ! お久しゅう…
【エンクウ】 マサムネ…? まさか…そなた…
【マサムネ】 思いがけず、長き暇となりました お久しぶりです、主君
【エンクウ】 おおっ… やはり縁とは…不思議なものよ… このような場で…再会するとは…
【クレイ】 これ以上、喋らない方がいい 応急処置は済ませたが、 手術が必要だ…
【ムラマサ】 ここは拙者にお任せ下さい! クレイ殿は主君をお願い致します
【如意金箍棒】 ダメだよ あなた達は大樹の贄になって もらうんだから
【シユウ】 うがあああ!
【如意金箍棒】 きゃっ…!
【ヒョウハ】 悪い、ニョイ子さん! 上手く足止めできなくてっ
【如意金箍棒】 ううん、平気だよ ちょっと驚いただけ
【ヴァング】 ここは俺達に任せろ! クレイとツカサはエンクウを 連れて町まで戻れっ
【ツカサ】 アフロディーテ! ムラマサ達に加勢してっ 僕の考えだと…
【アフロディーテ】 うふふ… マスターからの助言、 感謝致しますわ
【クレイ】 済まない 一旦、退かせてもらうっ
【ヴァング】 さて…正念場だぞ、シユウ! 腹は減ってないか?
【シユウ】 うがあああ! シユウはまだまだたたかえるぞ!
【ヒョウハ】 おおっ! そうこなくっちゃな!
【如意金箍棒】 ワタシとヒョウハちゃんの連携に いつまで耐えられるかな?
【アフロディーテ】 ふふっ マサムネ、ムラマサ、 少しいいですか?
【マサムネ】 何用だ? 手短に申せ
【ムラマサ】 ひゃうっ… 耳元で囁くのは…くすぐったいです
【アフロディーテ】 私のマスターから愛に満ちた助言です ヒョウハは攻撃で私達を如意金箍棒の 攻撃範囲まで誘導しているんです
【アフロディーテ】 彼女の攻撃を避けるのではなく 凌ぎきれれば、連携に隙ができる でしょうね
【マサムネ】 なるほど 助言、かたじけない
【ムラマサ】 ですが、姉様 あの矢を凌ぎきるのは…
【マサムネ】 拙者はあれから一日とて鍛錬を 欠かしたことはない
【マサムネ】 たとえ如何なる矢であろうとも 身命を賭して凌いでみせよう!
【ムラマサ】 姉様! せ、拙者もお供致します!
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