210171103 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第17章 到来せし繋ぎ手―エクスプレス― 第１話 それぞれの戦い-10 戦闘後
【クレイ】 町に戻ってきたぞ もう少しの辛抱だっ
【エンクウ】 うむ…
【ツカサ】 しっかりして！ 死んだら、ダメだよっ 僕はまだ…
【ヴァナルガンド】
マスター！
止まって下さいっ
【クレイ】 どうしたんだ、ヴァナルガンド！？ 拠点はすぐそこだよ
【ヴァナルガンド】
それが…
【クレイ】 何だ、この蔦は…？ まるで道を塞いでいるような…
【ピサール】
その通りよ～
マスターの命令で、ここから先は
立ち入り禁止だって～
【クレイ】 君は、リファール奏官のところの キル姫だね
【クレイ】 負傷者を連れてきたんだ 通してくれ
【ピサール】
う～ん…
だから～
立ち入り禁止なんだってば
【クレイ】 何をバカなこと言ってるんだ！？ 私達は仲間だぞっ
【ピサール】
あ～…説明するの、面倒くさ～い
【ツカサ】 …まさか
【オルフェ】 おやおや 酷いザマだね、エンクウ
【オルフェ】 コマンドキラーズに手傷を負わされて 逃げてきたのかい？ それは良くないな
【クレイ】 その声は、リファール奏官だな！ 早くこの蔦をどけてくれっ
【オルフェ】 残念だが、それはできない
【クレイ】 何だって？
【オルフェ】 私の中心部を守るため、 誰であろうと通すわけには いかないよ
【クレイ】 何を言っている？ ここは私達、皆の拠点だ 君のものじゃないぞ！
【オルフェ】 ハハハハハ！ 勘の鈍い奴だな そろそろ気づけよ
【オルフェ】 ここは、もはや私の領地なんだよ 君達の拠点じゃない
【オルフェ】 それより早くコマンドキラーズとの 戦いに戻って、彼女達を打ち倒して くれ
【オルフェ】 できれば共倒れになってくれると 後が楽でいい
【クレイ】 貴様…！
【クレイ】 私の趣味じゃないが… ヴァナルガンド、こうなったら 力尽くでいくぞ！
【ヴァナルガンド】
はい、マスター！
【ピサール】
やっぱり、そうなるわよね～
でも、無駄なんだってば
【キル姫達】 これより先には行かせません
【キル姫達】 マスターのご命令なんです 悪く思わないでください
【ヴァナルガンド】
この者達は…中心部に集まってきた
奏官達のキル姫ですね…
【オルフェ】 分かるだろう？ すでに彼らも私の側についた 君達に勝ち目はないよ
【クレイ】 リファール奏官…！ 君は…どこまで外道なんだっ
【ツカサ】 …………
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