210201023 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第20章 絶望の終焉…そして 第1話 全てを賭けて-2 戦闘後
【アルマス】 お姉ちゃん!
【グランテピエ】 アルマス! 良かった… 一人で前に出すぎだよっ
【アルマス】 ごめん… ラグナロクとティルフィングはっ?
【ティルフィング】 ここにいます 私も皆に下がるよう言われて…
【ラグナロク】 魔獣と戦い続けても最終的な勝利を 得ることはできないわ
【ラグナロク】 私達が為すべきなのは、 ユグドラシルに力を取り戻して もらうことだから
【ムー】 それで、この別嬪さんを連れ出した ってわけだな
【グランテピエ】 寝かせておいた方が負担は少なかった んだと思うけど、なるべく“終焉” から引き離したかったんだ
【ユグドラシル】 背中を貸してくれて、ありがとう…
【ムー】 いや、いいってことよ! 何しろ俺様は史上最大最強の幻獣――
【アルマス】 ラグナロク、イミテイトシステムを 使うのよね!?
【ムー】 あっ…俺の決め台詞…
【グランテピエ】 あ、はは… 元気出して、ムー よしよし
【ラグナロク】 ユグドラシルにマナを送るのは 私の役目だけれど、その前に ティルフィングの力が必要なの
【ティルフィング】 私が譲り受けたディスラプター これを使って、皆さんを最適化 します
【アルマス】 最適化? …ひょっとしてパワーアップするの?
【アルマス】 地上でもキラーメイルの魔獣化を 解いてたわよねっ
【ティルフィング】 あれは、どちらかというと副産物 なんです ディスラプターによる最適化は…
【ティルフィング】 むしろ淘汰に近いものです
【アルマス】 淘汰…! あれ?でも、私やお姉ちゃんは 一人しかいないわよ
【ラグナロク】 私達エンシェントキラーズもそうね 数多くのイミテーションに分かれた キル姫は確か…
【グランテピエ】 天上世界と地上世界が分かれていた 頃に、天上世界に上がった子達だよね
【グランテピエ】 私やアルマス、それにリサや ティファレト達も、あの頃は まだキル姫じゃなかったけれど
【ティルフィング】 はい、あの時代に悪魔と戦っていた 多くのキル姫達は、神器奪還のために 天上世界へと上がりました
【ティルフィング】 あの頃はまだユグドラシルを通っての 移動にもリスクがありました その影響で…
【ティルフィング】 私も天上世界で何人もの イミテーションに分かれてしまい ましたから
【ラグナロク】 今のティルフィングは淘汰を終えて 一人に戻っている その場合はどうなるの?
【ティルフィング】 はい 最適化は最も適した状態にすること ですから
【ティルフィング】 ただ一人のオリジナルになるべき方は オリジナルになります そして…
【ティルフィング】 アルマスや私達のようなキル姫は、 その有り様から無数の可能性が整理 されて一つに集約します
【ティルフィング】 そのとき、余剰になったマナを ユグドラシルに還すことができる んです
【アルマス】 んんっ…? ややこしいわね…
【ティルフィング】 恐らく説明しても分かり難いでしょう 感じていただくしかありません
【ティルフィング】 どうか私を信じて、 身を委ねて下さい
【アルマス】 とっくにそのつもりよ いつでもいいわ
【ラグナロク】 私も構わない さあ、ここに希望を示しましょう!
【ティルフィング】 はい お願いします 私達に“理を破る力”を!
Next: 210201031