210202041 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第20章 絶望の終焉…そして 第２話 遺されたもの-4 戦闘前
【グランテピエ】
アルマス、意識を集中して
私が他世界との道を繋ぐから
【グランテピエ】
アルマスは、思い切り呼びかけて
向こうのキル姫達に
【アルマス】
分かった！
いくわよ、お姉ちゃん
【アルマス＆グランテピエ】 届けえええええええええっ！
【アルマス＆グランテピエ】 …………
【アルマス】
届いた…の？
【グランテピエ】
分からない…
何か見えた気はしたんだけど
【終焉】
アアアアアアアアアアア！
【フォルカス】
また、あの攻撃が来ます！
皆さん、退避をっ
【グランテピエ】
いけない！
アルマス、私の背中にっ
【ラグナロク】
いえ！
ここは私がっ
【ラグナロク】
二人は呼びかけ続けて！
あなた達は私が命に代えても
守り抜いてみせる！
【終焉】
アアアアアアアアアアア！！
【アルマス】
ラグナロク…！？
【終焉】
アアアアアアアア…！？
【ラグナロク】
“終焉”の攻撃が…不発…？
何が起きたの？
【ラグナロク】
やはり、バイブスの呪いは
世界を破滅させるものだったわね
【アルマス】
まだ破滅してないわよっ
むしろ共鳴の力でここまで凌いで
きたって考えるべきね！
【ラグナロク】
はぁ…
あなたと議論しても無駄
それよりも…
【ラグナロク】
私達を呼んだのは、あなた？
何故か、状況が一瞬で把握できて
しまったのだけれど
【グランテピエ】
あなたは、エンシェントキラーズが
コマンドキラーズになった世界の
ラグナロク、だねっ
【アルマス】
私がいる…
【アルマス】
私がいるわね…
【ラグナロク】
そう…
私が選ばなかった世界の、私…
【ラグナロク】
選ばなかった？
選んだのは私なのだけれど…
いえ、それはどうでもいい
【ラグナロク】
私達が為すべきは、あれの排除
そうよね？
【終焉】
他の世界からキル姫を？
無駄だと言っているのに…
【フライシュッツ】
ふふっ
見えてるよ
【グラーシーザ】
しゅくせいしてやろう！
【ラグナロク】
向こうにもエンシェントキラーズが…
どこか雰囲気が違うけれど
【ティルフィング】
彼女達のお陰で“終焉”の攻撃が
逸れたんですねっ
【アルマス】
あなた、ティルフィング…！？
何で大きいのっ？
ナディアみたい…
【ティルフィング】
何故と言われても…
アナタの世界の私は
小柄なのでしょうか？
【アルマス】
ぷっ
あはははは！
急に笑わせないでよっ
【アルマス】
えっ？
あなたこそ何で笑ってるの？
【アルマス】
だって、ティルフィングが
「小柄なので小（しょう）か」って
ダジャレ言うんだものっ
【アルマス】
ダジャレ…？
【ラグナロク】
彼女の笑いのツボは理解不能だから
気にしないで
そんなことより…
【ラグナロク】
ええ！
“終焉”を追い払うため、
力を貸して欲しいの！
【ティルフィング】
全ての世界のために
お願いします！
【ラグナロク】
頼まれるまでもないわ
平穏な世界のためなら
私達はどこでだって戦う
【アルマス】
世界を終わらせたりなんかしない
希望がここにあるってこと、
ちゃんと示してみせるわ！
【アルマス】
私達の他にも、仲間がどんどん
こっちに来るから期待して！
【アルマス】
ありがとう！
お姉ちゃん、この調子で
【グランテピエ】
うん！
“終焉”に抗う希望の力を、
高めていこう！
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