210300041 限定クエスト イースターイベント イースター・シンフォニーストーリークエスト イースター・シンフォニー ストーリークエスト 4 - 第3話「不敗の剣」 2018イースター_EP3 「不敗の剣」戦闘前
【クラウ・ソラス】 …テーブル数よし、座席数よし、 グラスも皿の数も足りているな!
会場のチェックをする クラウ・ソラスに、調子はどう? とマスターが声をかける
【クラウ・ソラス】 やあ、マスター こちらは順調そのものだよ
【クラウ・ソラス】 天気もいいし、風も心地よい 外でのガーデンパーティーにしたのは 正解だったようだ
【クラウ・ソラス】 ところで、 カラドボルグの方はどうだったかな?
準備はほぼ終っていて、 買い出しを少し手伝っただけだよ、 とマスターが答える
【クラウ・ソラス】 ふん、カラドボルグらしいな その買い出しも、マスターと出かける ための口実かもしれないぞ
そうなのかなぁ… カラドボルグのこと、そんな風に 思っているんだね、とマスター
【クラウ・ソラス】 カラドボルグとは、長い付き合いだ 彼女のことはそれなりに知っているさ なにごとにも自由奔放すぎるのだよ
【クラウ・ソラス】 あの開放的すぎる性格には、 とてもじゃないがついていけない… いきなり服を脱ぐなんて、ありえない
うんうん、それは本当に困ったもんだ とマスターは深くうなづいて同意する
【クラウ・ソラス】 自分が一番と信じて疑わない尊大さも 受け入れがたいが『無敵の剣』と 呼ばれるにふさわしい強さは認める
【クラウ・ソラス】 しかし、私だってカラドボルグに 負けているわけではない 競い合えるライバルだと自負している
【クラウ・ソラス】 不真面目で適当に見られがちだが、 やるべきことはやるし、仲間思いで 義理堅い面もあるしな
カラドボルグもクラウ・ソラスも、 お互いをよく理解しているなぁ、と マスターは感心して話を聞いていた
【クラウ・ソラス】 まぁ、カラドボルグのことだ 「私がすぐれているのは明らかだ」 とでも考えているのだろうな
【クラウ・ソラス】 このパーティーは、カラドボルグに 私の方が上だと認めさせる いいチャンスなのだ
【クラウ・ソラス】 さあ、そろそろ料理もくる頃だ 最終確認といこう! テーブル、座席、グラスに皿…と
【クラウ・ソラス】 …む! このテーブルクロスにシミがあるぞ! 急いで取り替えねば!
うーん、よく見つけたね 光の加減で見えなくなるくらいの シミなのに、とマスター
【クラウ・ソラス】 私も普段なら 見逃していたかもしれない…
【クラウ・ソラス】 だがカラドボルグの前で 完璧じゃないものは見過ごせないと 思ったら気づくことができた
クラウ・ソラスはそういいながら、 テーブルクロスを一気にはがす
クラウ・ソラスの死角にある食器に マスターが気付いた時には 手遅れだった
ガシャン!!
【クラウ・ソラス】 え?ひやぁっ!
テーブルにあった食器が割れ、 驚いて飛びのいたクラウ・ソラスは、 背後の大きな花瓶にぶつかってしまう
【クラウ・ソラス】 わわっ!
ガシャーーン!!
花瓶の水を浴び、割れた食器と花瓶の 前に立ち尽くすクラウ・ソラス
クラウ・ソラス!大丈夫? とマスターが声をかける
【クラウ・ソラス】 あ…ああ、私は大丈夫だが、会場が… もうすぐパーティーが始まるのに…
【クラウ・ソラス】 食器の予備はあるが この大きさの花瓶は、もうない この場所に穴が空いてしまう…
落ち込むクラウ・ソラスに、 とりあえず、その濡れた服を 乾かしてきた方がいい、とマスター
【クラウ・ソラス】 …ああ、そうだな すまない、マスター すぐに戻るよ
現場に残ったマスターが散らばった 花や水、花瓶の破片を片付けていると カラドボルグがやってきた
【カラドボルグ】 マスター、さっきすごい音がしたけど …あらあら、どうしたの、これ?
いや、ちょっとトラブルがあって…と マスターが経緯を説明する
【カラドボルグ】 なるほどね… 大きな花瓶なら、私も持っているわ それを飾ったらどう?
ありがとう、助かるよ、 クラウ・ソラスもきっと喜ぶね、と マスターがいうと…
【カラドボルグ】 別にクラウ・ソラスのためじゃないわ パーティーにしょんぼり顔した 人がいたら台無しって思っただけよ
【カラドボルグ】 クラウ・ソラスには絶対に秘密よ、 彼女は私に助けられるなんて、 きっと嫌がるもの
そんなことないんじゃ…とマスターは 思ったが、ここは付き合いの長い カラドボルグに従うことにした
マスターがカラドボルグの花瓶を 借りて会場に戻ると、 クラウ・ソラスが戻ってきた
【クラウ・ソラス】 マスター、立派な花瓶じゃないか! 色は派手だが、可愛らしさもある この会場に格好のものではあるが…
【クラウ・ソラス】 しかし、どこかで見覚えがあるような
花瓶を見つめるクラウ・ソラスが ハッと何かに気がついた様子で、 静かに振り返り剣を抜く
バレたかな、と冷や汗をかく マスターの耳に、聞き覚えのある 耳障りな声が聞こえてきた
パーティー会場の楽しそうな雰囲気に 誘われたのか、知らぬ間に異族が 近づいてきていたようだ
【異族】 グギャギャギャ!
【クラウ・ソラス】 …マスター、異族だ! この会場を守らねば!
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