210341211 ダクネス 気になる“視線”
戦闘の合間の休日
【ダクネス】 …ふぅ、今日も暑いな
マスターたちと共に、 海に羽を伸ばしに来たダクネス
【ダクネス】 …くっ、まだ少し痛むな
しかし先日の戦闘で負った傷は 浅いものではなく、
【ダクネス】 …はぁ
彼女は泳いだり、 遊んだりすることなく、 ビーチで休んでいる
【ダクネス】 ん?なんだ、マスター? なにか言いたげだな?
そりゃ自分から どんどん攻撃に当たりに行くし、 それに…
その格好で戦ってればね… と、心で思うも 口には出せないマスター
【ダクネス】 な、なんなんだ、その目は…!?
彼女がいくら頑丈とはいえ、 鎧を脱ぎ、水着で攻撃を受ければ、 そりゃダメージも残る…
相変わらずの癖だ…
【ダクネス】 おい! さっきからなんなのだ、マスター! そ、そのいやらしい目は!?
いやいや… いやらしい目じゃなくて…
心配の目なんですけど… と、心でつぶやくマスター
【ダクネス】 なにも語らずムッツリな男だ だがそれが、くうっ…!
……と、
【ダクネス】 …!
【ダクネス】 …む、この感覚は!
【ダクネス】 なにか妙な視線を感じる…!
また、ビーチの男が私を見ている… とか言って興奮し出すんでしょ? …と、呆れ気味のマスター
【ダクネス】 ち、違う! お前は私をそんなにも 変態だと思っていたのか!?
うん 食い気味に答えるマスター
【ダクネス】 ちょっと待て!
【ダクネス】 私はジロジロ見られて興奮するような 露出狂ではない!
【ダクネス】 そのへんの変態とは 一緒にしないでほしい もっと違うタイプの…!
いや、そんなややこしい 変態のタイプ分けはいいから…
【ダクネス】 よくない! それにややこしくもない!
【ダクネス】 …はっ! そんなことを言っている 場合ではない!
【ダクネス】 こうしては…いられない!
なぜか韻を踏みながら、 ダメージの残る体を起こし、 突如走り出す彼女
なんなんだ、あの子は… と、振り回されっ放しのマスター
どうしたの? 走りゆく彼女に尋ねると…
【ダクネス】 なにか…嫌な予感がする!
彼女をこのまま放っておく方が よっぽど嫌な予感がしたマスターは、 やむなくその後を追うのだった
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