210341214 ダクネス 『トロピカル・ライズ』
あれから数日後─
【ダクネス】
…ふぅ
また、戦闘で受けた ダメージを癒すため ビーチに来ているダクネス
大丈夫？ マスターが声を掛けると…
【ダクネス】
あぁ、なんとかな
彼女がその傷ついた体を起こす
【ダクネス】
マスターのおかげで…
少し変われた気がする
【ダクネス】
自分の快楽…いや！修行のため
相手の攻撃をわざと受けてしまう癖は
まだ抜け切っていないが…
【ダクネス】
そ、その…
マスターに優しく
見守ってもらっていることで
【ダクネス】
優しさというものについて
さらに考えるようになったんだ
事実、彼女は隊の中で、 これまで以上に優しく 接してくれていると評判だった
【ダクネス】
優しくされる、
というのも嫌ではないし…
【ダクネス】
人に優しくする、というのも
素晴らしいものだ
【ダクネス】
それに、人に喜んでもらえると
いうのは…素直に嬉しい
【ダクネス】
誰かのためになるような戦い…
これからも、それができるように
心掛けよう
そう言って微笑む彼女
それは彼女の新たなるスキル 『トロピカル・ライズ』が 目覚めた証拠でもあった
ビーチには、 穏やかな風が吹き始めている…
【ダクネス】
しかし…
…？
【ダクネス】
マスター、お前はもしかして…
【ダクネス】
私を変えて…
いや、調教して
悦んでいるのではあるまいな！？
若干、興奮気味の彼女
すぐ変態的思想になってしまうが、 その表情は以前よりも 遥かに優しくなっていた
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