210517010 限定クエスト ウェディングイベント さあ、泥塗れのままに踊ろう 前編 ストーリークエスト さあ、泥塗れのままに踊ろう 前編 ストーリークエスト 1 - OP さあ、泥塗れのままに踊ろう OP さあ、泥塗れのままに踊ろう OP
【イチイバル】 それは、 気まぐれが見せた夢だったのか はたまた、違う世界での遠い記憶か…
【イチイバル】 これから語られる物語は ボクが知る世界でのものではない つまり、この世界での史実ではない
【イチイバル】 そうだなぁ… 吟遊詩人が奏でる詩曲のようなもの と思って、聞いて欲しい
【イチイバル】 ボクらは人生という旅路を歩み続ける 終わることのない円舞曲を 踊り続けるように
【イチイバル】 無限のように続く舞台の上を、 途方もなく舞い続ける
【イチイバル】 パートナーのように 互いの手と手を取って――
ある雨の日…
【イチイバル】 はぁっ…はぁっ…
足音を響かせながら、 ひとりの少女が村を駆けていく
辺りでは見ない外套と、 つかみどころのない 雰囲気をまとった旅人
【イチイバル】 はぁっ…はぁっ… ここ、開いてるかな…
【イチイバル】 ………… うーん、出ないか
【イチイバル】 仕方ない 他の家をあたって…
【ロジェスティラ】 ご、ごめんなさい! お待たせしましたっ!
【イチイバル】 わっ!
店の中から勢いよく現れたのは、 小柄で穏やかな印象の少女
二人はしばし固まり、 お互いの顔を見つめ合う
【ロジェスティラ】 …あっ、すみません! じっと見てしまって…!
【ロジェスティラ】 びしょ濡れで大変ですよね タオルを持って きますので、のでっ…!
【イチイバル】 あ、あぁ こんな泥々でごめんね 助かるよ!
奥に走り去るロジェスティラに、 イチイバルは戸惑いながらも 声をかけるのだった
【イチイバル】 ふう、おいしい… ありがとう、お茶まで淹れてくれて
【ロジェスティラ】 いえ! お口に合ったようで よかったです
かわいらしくもじもじする ロジェスティラを見て、 イチイバルは笑顔を浮かべる
【イチイバル】 とても助かったよ 服もすっかり綺麗になったし
【イチイバル】 キミは裁縫が得意なのかな? ほつれていたところも ぜんぶ直ってる
【ロジェスティラ】 は、はいっ! すみませんっ、迷惑でしたか…?
【ロジェスティラ】 普段は仕立て屋を やっていますので、のでっ… お力になれたらと思い…!
【イチイバル】 なるほど、納得だ むしろありがたいよ!
【イチイバル】 この服もそろそろ 替え時かなと思っていたからね
【イチイバル】 直してもらえて この子も喜んでるよ キランッ☆
【ロジェスティラ】 ほんとですか? 嬉しいですっ、えへえへ…
【ロジェスティラ】 ええと… イチイバルさんでしたよね
【ロジェスティラ】 イチイバルさんは、その… 旅人さんなのでしょうか?
【イチイバル】 あぁ、そうだよ 世界を旅して周ってる
【イチイバル】 人呼んで、 天才美少女吟遊詩人と いったところかな?ドヤッ☆
【ロジェスティラ】 わぁぁっ… 吟遊詩人さん…素敵です!
【イチイバル】 フッフッフ 興味津々って感じだね?
【イチイバル】 そうだな… 雨宿りと服のお礼だ
【イチイバル】 旅の思い出話を 聞かせてあげようか
【ロジェスティラ】 わぁっ…! ぜひぜひっ、お願いしますっ!
【イチイバル】 それじゃあまずは、 遠い遠い国のお話から…
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