210701050 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第7章 夢追い人―デザイア― 第１話 ラグナロク機関へ-5
【ヴァング】 カミトが天上世界にいるだと！？ しかも精神だけって… どうなってんだ！？
【アルマス】 理由までは分からないわよっ とにかく、あなたを頼れって 言われたの
【ヴァング】 おい！ 俺を今すぐ天上世界に連れていけ！
【アルマス】 ちょっと！ こっちだってやりたいことがあるん だからっ
【ブリューナク】
頻繁に行き来するのは推奨しない
コマンドキラーズに侵入される
危険が高まる
【ヴァング】 チッ… で、あんたらは何しに来たんだ？
【アルマス】 そうよ！ ラグナロク機関に案内して欲しいの！ そういう研究施設があるんでしょっ？
【アルマス】 それから地上の様子を詳しく教えて！
【ヴァング】 いきなり来やがって、要求が多いな ラグナロク機関だとぉ？
【グリモワール】
何の話してるのよ！
ラグナロク機関って聞こえたけど？
【アスカロン】
そちらのキル姫は、天上世界の
方々ですか？
【ヴァング】 おう、お前ら ひとまず良い知らせだ カミトが生きてるって確認できた
【アスカロン】
マスターが！？
本当ですかっ？
【グリモワール】
詳しく聞かせなさいよ！
【アスクレピオス】
みんな、一度、落ち着こう
ゆっくり座って話すのはどうかな？
【ブリューナク】
ブリューナクは賛成だ
アルマスにも同意を推奨する
【アルマス】 いいわよ 情報交換ってやつね！
【マサムネ】
なるほど…
天上世界でも異変が起きていたんだな
【ヴァング】 コマンドキラーズだけじゃなく、 インテグラルキラーズってのも いるのか…ったく
【アスクレピオス】
だけど、彼女達同士も敵対しているん
だろう？
それは利用できそうだね
【マサムネ】
そういう話になると、活き活きするな
お前は
【アルマス】 予想はしてたけど、こっちもかなり 厳しい状況みたいね
【アルマス】 私達は地上の奏官達とも協力して 戦いたいと思ってるの
【アスクレピオス】
それはありがたい提案だけれど、
さて、上手くいくかな？
【ヴァング】 こっちは奏官達がそれぞれ好きに やってて、あまりまとまってねぇ からなぁ…
【マサムネ】
中心部の奏官達も排他的な態度だと
先日、思い知らされたばかりだ
【アルマス】 ええっ… こっちもバラバラなの？ 誰かまとめておいてよっ
【ヴァング】 俺が天下統一する予定だったんだ！ ちぃっと早すぎたな
【アルマス】 そんなこと言われても、 知らないわよっ
【マサムネ】
とにかく、彼女をラグナロク機関に
案内してやったらどうだ？
【マサムネ】
道すがら、地上の様子を体感する
こともできるだろう
研究所の場所なら俺が知っている
【アルマス】 案内してくれるのっ？ 助かるわっ
【グリモワール】
待ちなさい
案内なら私がしてあげる
ちょっと寄り道してもいいのならね
【アスカロン】
私達も場所は分かりますから
【ヴァング】 …だったら俺らもつき合うぜ
【マサムネ】
いいのか？
【ヴァング】 ひとまずカミトの安否は分かった ユグドラシルの管理権とやらも アルマス達にあるんだろ？
【アルマス】 ラグナロクが権限を押さえてるわ
【ヴァング】 それなら、ここにいても仕方ねぇ 飛んでったコマンドどもも 気になるからな
【マサムネ】
では、俺達も――
【アスクレピオス】
そのことなんだけど、
僕達は別行動させてもらうよ
【アポロン】
アニキが今のうちに魔獣化している
キラーメイルを探しておこうって
言ってるんだ！
【アポロン】
カミトが戻ってきたとき、
すぐに解放できるように！
名案だろ！
【アスクレピオス】
同時に、僕達に対する風当たりが
これ以上強くなるのを避けるという
意味合いもあるんだ
【アスクレピオス】
先日は、ヴァングに嫌な思いを
させてしまったそうだからね
【アポロン】
すまなかった！
このお詫びは必ずするよ！
【ヴァング】 やっぱ暑苦しいな、お前…
【マサムネ】
分かった
俺はアルマス達の案内に
ついていく
【アスクレピオス】
ああ、構わないよ
アルテミスに伝えておこう
あとは…
【デュランダル】
あら？
見かけないキル姫ですの
ひょっとして決闘のご相談かしら？
【ブリューナク】
新たな出会い…ロマンがあるな
我も会話に…むっ？
【ブリューナク】
お前は…
【アルマス】 ああっ！ ブリューナクが二人… ということはっ
Next: 210701061