210701061 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第7章 夢追い人―デザイア― 第１話 ラグナロク機関へ-6 戦闘前
【ブリューナク】
…………
【ブリューナク】
…………
【スイハ】
同じキル姫が出会ったら、どちらか
一人になるまで戦うことになる…
それが“淘汰”…
【スイハ】
キル姫に課せられた宿命…
天上世界でも珍しいことでは
なかったけれど…
【スイハ】
こんなところで行われることに
なるだなんて…
【ブリューナク】
…………
【ブリューナク】
…………
【アルマス】 …って、戦わないの！？ “淘汰”が始まるんじゃなかったの？
【ブリューナク】
ブリューナクにも理由は分からない
ただ、“淘汰”の相手ではないと
感じているのは確かだ
【ブリューナク】
ブリューナクも同じだよ
同じ存在でありながら、旧友と再会
したような心持ちでもある
【ブリューナク】
ふっ…ロマンがあるな
【デュランダル】
バッサバサにしないのでしたら、
私がお相手致しても
よろしいんですのよ？
【アルマス】 えっ… こっちのデュランダルって怖い… なんか見た目も違うし…
【グリモワール】
あ、それよ！
きっと霊装支配の影響で“淘汰”の
相手にならなくなってるの
【ブリューナク】
つまり、こちらのブリューナクには
別種の因子が含まれているので
「同一種」と見なされないのだな
【ブリューナク】
ブリューナクは理解した
ともに歩もう、天上世界の我よ
【ブリューナク】
その申し出に同意する
【アルマス】 相変わらずの察しの良さ！ しかも意気投合してるし…
【ブリューナク】
では、これからよろしく頼む
マスター
【アルマス】 マスター！？ まさか…私と共鳴…してる
【フラガラッハ】
うふふふ♪
ブリューナクが増えるなんて
楽しい旅になりそうね
【アルマス】 まだ降りてきたばかりなのに 疲れを感じるんだけど…
【ヴァング】 おい、アルマス お前もバイブスを持ってるってのは さっき聞いたが
【ヴァング】 奏官なら奏官らしく、 ドンと構えてろ マスターなんだろ？
【アルマス】 分かってるわよ！ さあ、ラグナロク機関に行きましょ！ 出発よ、出発！
【シユウ】
うがあああ…
シユウははらがへったぞ…
【ヴァング】 ずっと歩きづめだからな どっかで食い物を調達してぇが…
【ピナーカ】
大丈夫だ！オイラに任せとけ！
今すぐ探してきてやるっ
【ヴァング】 あ、おいっ！ …あいつ土地勘あんのか？
【グリモワール】
放っておきなさい
それにしても…
【アスカロン】
中心部を出てから、
時折、魔物を見かけますね
【マサムネ】
霧が晴れたことで巨大な化け物は
消えたようだが、魔獣が全て消えた
わけではなさそうだな
【ヴァング】 こっちは戦力になる奴が増えたから 大丈夫だが、この辺りの連中は 無事なのか？
【魔獣】 ガアアアアアアアアア！
【住人１】 うわあああっ…！ た…助けてくれぇっ…
【ヴァング】 言ってる側から…シユウ！
【シユウ】
うがあああっ…
力がでないぞ…
【アルマス】 私がいくわ！
【スイハ】
私も前に出ます！
【ブリューナク】
地上の魔物がどのようなものか
ブリューナクは興味がある
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