210751020 インテグラルノア編サイド インテグラルノア サイドストーリー インテグラルノア編サイドストーリー「やがて大樹の姫巫女達よ-前編-」 第1話 射抜く者 2 - 射抜く者-2 射抜く者-2 射抜く者-2
【ヒョウハ】 997…998…999… 1000!
【ヒョウハ】 よし! 腹筋、終わり! 今日の鍛錬も全部こなしたぞっ
【ヒョウハ】 汗を流したら、 さっさと寝るかなー…あ!
【ヒョウハ】 まずい… 食い物が大分、減ってる 明日、買い出しに行かないと…
【ヒョウハ】 町に、行くのかぁ…
【ヒョウハ】 ま! 気にしてもしょうがない! いつものことだ!
【ヒョウハ】 さっさと寝て 明日のことは明日考えよう
【ヒョウハ】 町に来るのは何日ぶりだっけ? ここは相変わらず…
【祀官】 わざわざお越し下さったのに、 すみません
【梓弓】 いえ 大事なかったのなら、何よりです
【祀官】 襲われた者の話を聞いて 急ぎ連絡したのですが、 すでに倒された後でした
【奏官】 ラグナロク教会のキル姫だった そうだな 弓使いだったとか
【祀官】 はい そのように申しておりました
【ヒョウハ】 あれは、この町の奏官? 昨日の件か…
【ヒョウハ】 あたしがみんな倒しちゃったから 無駄足になったみたいだけど
【奏官】 教会直属のキル姫… エンシェントキラーズの弓使いと いえば…スイハか!
【祀官】 おお! きっとそうです! 見事な腕前だったそうで
【祀官】 スイハなら森の化け物達を一掃する ことも容易かったでしょうな
【梓弓】 それにしても、滅びたはずの異族が このような場所に再び現れるだなんて 世界で何が起きているのでしょう…
【梓弓】 もしや、 なにか不吉の前兆なのでは…
【奏官】 さあな、奴らは世界の異物だ 化け物の考えることを 気にしていても仕方がない
【奏官】 しかし、こんな辺境の地まで スイハが来ていたとは… 全く気づかなかった
【ヒョウハ】 …………
【ヒョウハ】 おじさん こいつと…こいつもくれっ
【町人】 まいど! おや?あんたキル姫かい? この辺じゃ見ない顔だね
【ヒョウハ】 あっ… あんた、昨日の…
【町人】 昨日?
【ヒョウハ】 いや! 何でもないよっ
【町人】 ああ、そういや… 昨日、森で化け物に襲われたんだよ あれは肝が冷えたね…
【町人】 でも、教会のキル姫が助けて くれたんだ ありゃあ格好良かった
【町人】 …昨日のことなのに、 何でか顔が思い出せないんだけどな
【町人】 確かエンシェントキラーズの… ほら、弓を使うっ ええと…
【ヒョウハ】 …………
【町人】 そう!スイハだ! いやあ、大した弓の腕前だよ! さすがエンシェントキラーズだよな
【ヒョウハ】 …ごめん、おじさん 早く包んで欲しいんだけど
【町人】 おっと、すまんすまん こいつはおまけだ
【ヒョウハ】 えっ? 何で…
【町人】 見たところ、あんたも弓使いの キル姫なんだろ?
【町人】 スイハには及ばないだろうけど 同じ弓使いってことで、 ちょっとした贔屓だよ
【ヒョウハ】 あ…ありがとう
【ヒョウハ】 …はぁ
【ヒョウハ】 ああ、ダメだ! 落ち込んだって仕方ないんだ 仕方ない…
【ヒョウハ】 …忘れられるのには、もう慣れたけど やっぱダメだな スイハの名前出されると…
【ヒョウハ】 ああ、もう! 鍛錬だ、鍛錬! 余計なことは吹っ飛ばせ!
【ヒョウハ】 おじさんも祀官も、悪気はないんだ あれが当然の反応だよ
【ヒョウハ】 もし、悪いことがあるんだとしたら それは…
【ヒョウハ】 あたしにかけられた、 この「呪い」なんだからっ
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