210901061 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第8章 ビギニング・オブ・ジ・エンド 第1話 キル姫の治める町-6 戦闘前
【グングニル】 そなた達、何者だ? この町に害を成すようなら、 容赦はせぬぞ
【カミト】 僕はカミト 君のマスターと話をしたいんだ
【モニカ】 さっき争いを鎮めてたでしょ すごい手際だったね!
【グングニル】 大したことではない それから、我にマスターはいない
【カミト】 マスターがいない… それじゃ、町長っていうのは?
【グングニル】 町長もまたキル姫だ この町は我ら三人のキル姫が 守っている
【グングニル】 「ネオ・ラグナロク」としてな
【カミト】 「ネオ・ラグナロク」!? それって…
【グリモワール】 マスターを処刑しようとした 連中じゃないの!
【アスカロン】 リサナウトが帰ってきて、 誤った考えは改められたはずです けれど…
【グリモワール】 この町まで連絡が届いているか 分からないわ! マスターを守るわよっ
【グングニル】 何を気色ばんでいる? 我がどうしてそなた達のマスターを 襲わねばならんのだ
【グングニル】 「ネオ・ラグナロク」はマスターを 持たぬキル姫達の互助組織だ
【グングニル】 リサナウトのことを知っているのなら その辺りの話も聞いておろう?
【アスカロン】 …あの、グリモワール
【グリモワール】 大丈夫そうね…
【カミト】 ご、ごめんっ 何でもないよ… ここの町長と会わせてもらえるかな?
【グングニル】 うーむ… 流れてきた者達は受け入れるよう 心がけているが…
【グングニル】 奏官にキル姫か… さて、どうしたものか
【ダーインスレイヴ】 いいだろう おぬし達の話を聞こうではないか
【カミト】 うわっ? いつの間に…
【カミト】 あれ、君はダーインスレイヴ?
【ダーインスレイヴ】 いかにも、わたしはダーインスレイヴ だが、どこかで会ったかな?
【カミト】 ごめん、そうじゃないんだ 君とは初対面だよ
【ダーインスレイヴ】 フフッ、なるほど わたしに運命を感じてしまったんだな よくあることだ
【グリモワール】 何、言ってんの…キミ?
【グングニル】 ダーインスレイヴ… まだ、この者達の本質を見極めては おらぬが良いのか?
【ダーインスレイヴ】 構わないとも わたしを求める者達がいる そしてわたしがここにいる
【ダーインスレイヴ】 それが答えだ!
【モニカ】 …どういう意味?
【カミト】 僕に聞かれても…
【グングニル】 分かった では、後は任せよう 我は…むっ?
【ダーインスレイヴ】 おぬしも気づいたようだな 客人、しばし待っていろ わたし達にはやることができた
【グリモワール】 マスター、魔獣の気配よっ こっちに近づいてきてるわ
【カミト】 えっ? だったら、僕達も戦おう!
【ダーインスレイヴ】 ほぅ… 縁もゆかりもない人々を守ると いうのか?
【カミト】 そんなの関係ないよ! 協力した方が良いだろっ?
【モニカ】 愛だよね、愛!
【ダーインスレイヴ】 そういうことか… ならば、ともに戦うとしよう!
【ダーインスレイヴ】 臆することはない わたしがみんなを勝利に導く
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