Phantom of the Kill

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210902010 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第8章 ビギニング・オブ・ジ・エンド 第2話 為すべきこと-1

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天上世界に戻ったアルマスは ラグナロクに「インテグラルノア」 計画について話す

ヴァリン博士が考案した計画は、 インテグラルキラーズの行っている ものとは異なっていた

その原因を探るため、アルマスと ラグナロクはティルフィングを 追ってユグドラシルに入る

一方、地上世界ではカミトと モニカが新しい拠点を探して 旅をしていた

二人は「ネオ・ラグナロク」の キル姫が守る町に辿り着く

多くの難民を受け入れている その町は、コマンドキラーズから 逃げてきた奏官達に狙われていた

町のキル姫とともに人々を守ると 決めた二人は防衛戦に臨む

そして、同じ頃 エンクウ達は「ネオ・ラグナロク」の 拠点へと向かっていた

運命の糸が織り成し続ける――

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3600311.png 【テュルソス】 もうじき「ネオ・ラグナロク」の 拠点よ それにしても思い切ったわね

3600311.png 【テュルソス】 少し前まで君達を殺そうとしていた 組織と手を組もうとするなんて

【エンクウ】 まさに奇縁であろうな 全ては移ろいゆくもの

【エンクウ】 手を取り合えるのであれば、 それは喜ばしいことである

【エンクウ】 テュルソス殿も仲介役を引き受けて くれて、かたじけない

3600311.png 【テュルソス】 気にしないで こういうの、大好きだから

3600311.png 【テュルソス】 「ネオ・ラグナロク」は君達に 借りがあるし、交渉はそんなに 難しくないと思うわよ

【エンクウ】 そうであると、助かるな

【ツカサ】 …………

【クレイ】 …………

5601111.png 【ヴァナルガンド】 マスターさん… そんなに険しい顔をして、 何か心配事ですか?

【クレイ】 ああ、ヴァナルガンド… ツカサのことが気になってね

5601111.png 【ヴァナルガンド】 「ネオ・ラグナロク」と手を組もうと 提案してきたのは、ツカサさん でしたよね

【クレイ】 そうなんだ 普段はあまり意見を言わないのに 今回は随分と積極的だった

【クレイ】 しかも、しばらく姿が見えなかった のも気になってるんだよ

【クレイ】 元々、神出鬼没なところはあったから 気にしすぎと言われれば、それまで なんだけど…

【クレイ】 エンクウは懐の深い人だから そんなツカサを受け入れている でも、私はどうしても気になってね…

5601111.png 【ヴァナルガンド】 分かりました 私もツカサさんの言動には注意して おきますね

5601111.png 【ヴァナルガンド】 ですから、マスターさんはもう少し 心を楽にしていただいても 良いんですよ~

【クレイ】 そうだな 心配させて済まない

5601111.png 【ヴァナルガンド】 いえ マスターさんのお世話をするのが 私の役目ですから

5102511.png 【ムラマサ】 主君! 「ネオ・ラグナロク」の拠点が 見えてきました

5102511.png 【ムラマサ】 ですが、何やら慌ただしい様子…

【エンクウ】 むう… またコマンドキラーズが 現れたのだろうかっ

3600311.png 【テュルソス】 戦闘は起きてないわ でも、信者達がバタバタしてるわね ちょっと急ぎましょう

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【信者1】 ひとまずこの分だけ梱包しよう!

【信者2】 早くしないと間に合わなくなるぞ! 手分けして急がせるんだっ

【祭祀長】 同胞の危機は私達自身の危機に 等しいのです 皆、力を合わせましょう!

【エンクウ】 失礼! 何が起きておるのかな?

【祭祀長】 あなた達は…! 申し訳ないのですが、 今は時間がありません

【祭祀長】 あなた達の相手をしているときでは ないので、お引き取り願います

3600311.png 【テュルソス】 そんなに無下にしなくても いいんじゃない?

【祭祀長】 おお、これはテュルソス様 お帰りなさいませ

3600311.png 【テュルソス】 何が起きているのかくらい 教えてくれてもいいでしょ?

【祭祀長】 そのくらいなら… 実は我らと縁のある町が奏官どもの 襲撃に遭っているのです!

【祭祀長】 やはり奏官など…あ、いえ…

【祭祀長】 とにかく! 町の危機なので、支援物資を送るため 準備をしているところなのです

3600311.png 【テュルソス】 なるほどね それなら、リサナウトと直接話を するわ

3600311.png 【テュルソス】 彼女はどこ?

【フェイルノート】 リサナウトなら、 ここにはいないわよ また出かけたから

【エンクウ】 むっ… そなたは何者だ…?

【フェイルノート】 私はフェイルノート ここの留守を預かっているの

【エンクウ】 そなたのような幼子が留守を? リサナウト殿は何を考えておられる のかっ

【フェイルノート】 失礼ね 私は幼子ではないわ

【フェイルノート】 ここの指揮だって、そこの祭祀長より ずっと上手くやれるわよ

【祭祀長】 さすが、キル姫フェイルノート様!

【フェイルノート】 フンッ! そういうことだから、あなた達との 話し合いは延期よ

【フェイルノート】 さっさと、ここから立ち去りなさい

【祭祀長】 やっと帰っていきましたな、 あの奏官達

【フェイルノート】 そうね… あなたも仕事に戻りなさい

【祭祀長】 はい、仰せのままに!

【フェイルノート】 これでいい… 上手くやれてるわ

【フェイルノート】 大丈夫よ 私は強者なんだから そうよね…

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