210902080 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第8章 ビギニング・オブ・ジ・エンド 第2話 為すべきこと-8
【ダーインスレイヴ】 わたし達が門を出たら、直ちに 閉めて朝まで決して開けるな
【グングニル】 モニカ達には悪いが、 我らは帰ってくる気などないからな
【モニカ】 あたし達も朝まで門の周りを 守ってるから、いつでも帰って おいでよ
【カラドボルグ】 それじゃ、またね 可愛い人達
【グリモワール】 思い切ったわね…
【アスカロン】 自分を犠牲にして町を守ろうとする なんて、すごい勇気です… 羨ましいっ
【カミト】 僕には分からないよ…
【アスカロン】 マスター?
【カミト】 命をかけるべきときがあるって いうのは、分かる… だけど…
【カミト】 初めから死ぬ気で突っ込むのって 本当に正しいのかな…?
【グリモワール】 …だったら、もっと強く反対すれば 良かったのよ
【カミト】 うん… でも、それも分からなかったんだ…
【カミト】 彼女達はずっとこの町を守ってきた 少し前に来たばかりの僕とは、 きっと思い入れが違う…
【カミト】 それなのに僕が彼女達を引き留めて 良いのか…それも分からなくて…
【カミト】 モニカはすごいな… ダーインスレイヴ達のために退路を 確保するつもりなんだから…
【グリモワール】 ちょっと! キミまで行くなんて言わないでよ 絶対、ダメだからねっ
【アスカロン】 そうです! マスターにはマスターの為すべき ことがありますからっ
【カミト】 僕が為すべきこと… ごめん、そうだね 僕はここで死ねない…
【カミト】 コマンドキラーズのこと… 世界のこと… そしてフォルカスのこと…
【カミト】 やらなきゃいけないことは、 たくさんあるんだ…!
【カラドボルグ】 ふふふっ あなた達、いいわね♪
【カミト】 カラドボルグ…! 聞いてたの…?
【カラドボルグ】 ごめんなさいね みんな可愛いから、つい
【グリモワール】 ちょっと! マスターに色目を使わないでっ
【カラドボルグ】 そんなつもりはないのよぉ でも、可愛いから特別に占ってあげる
【カミト】 可愛いの基準が分からないな…
【カラドボルグ】 ふ~ん… あなた、不思議な相が出てるわね
【カラドボルグ】 火難の相があるのに、 炎に飛び込めば光に包まれる…
【カラドボルグ】 何だかミステリアスね ふふふっ♪
【カミト】 あ、えっと… どういう意味っ?
【アスカロン】 行ってしまいました… マスター、炎に飛び込んだり しないで下さいねっ
【カミト】 しないよ! 光に包まれるって、あの世に逝く ってことじゃないのかな…
【グリモワール】 あんなキル姫の占いなんて 気にしても無駄よ! それよりも…
【グリモワール】 ワタシ達は町の守りをしっかり 固めるわよ
【カミト】 そうだね 異常がないか見回ろう
【アスカロン】 剣戟の音が聞こえてきました 戦いが始まったみたいです
【グリモワール】 しばらくは混乱してるでしょうけど きっとそのうち町に攻撃を仕掛けて くるわよ
【カミト】 見張りの人達とも連絡を取り合って 動いていこう …ん?
【住民1】 …………! ……!
【住民2】 ……! …………!
【カミト】 あのっ そんな暗がりで何をしているん ですか?
【住民1】 しまった!? くそっ…
【住民2】 逃げろ! こんなところで…
【カミト】 えっ?
【アスカロン】 マスター!
Next: 210902091