220011212 イージス・冥令・ヘル 虚に刻む潮騒の流星
予想外の異族の出現に、 苦戦を強いられる姫達
【イージス】
くっ…
イージスもその場に駆け寄り 盾の力で敵の攻撃を防ぐが、 数の多さに攻めきれず押されてしまう
そんな状況の中、マスターの指示を 頼りに戦い続ける姫達
【イージス】
そりゃそうよね…
【イージス】
私がどんなに隊長ぶってみても…
みんな、心の底では
マスターを頼りにしてる
【イージス】
私のなんて…
独りよがりの隊長ごっこだ
的確に指示を飛ばすマスターを見て、 自分は必要ないんだと、 その場を後にしようとするイージス
【イージス】
…あ！
すると、またもや 想定外の出来事が発生した
【イージス】
隊長！！
マスターが砂浜に足を取られ、 足を捻って怪我をしてしまったのだ
【イージス】
そんなっ…
姫達には、 不安の色が広がっている
【イージス】
ど、どうすれば…
そんな時……
マスターは、 自分に変わって指示を出して欲しい …と、イージスに頼んだのだ
【イージス】
え！？私が……？
【イージス】
で、でも……
不安な顔を見せる彼女
【イージス】
こ、こんな時の台本は…
敵の攻撃を防ぎつつサーフボードに トランスフォームした盾に 手を伸ばそうとするイージス
だが、マスターがそれを制止した
【イージス】
ど、どうしてっ…！
マスターは言う 君なら出来る…仲間のことを、 なによりも大切に思っている君なら
【イージス】
仲間を…大切に……
【イージス】
………
決意の表情で、 彼女が顔を上げた
【イージス】
分かったわ、隊長
【イージス】
ここから先は…
私に任せて
姫達の前に立ち、 彼女が叫ぶ
【イージス】
私はイージス・
冥令(コマンド)・ヘル！
あらゆる脅威を防ぐ絶対の盾だ！
【イージス】
私が来たからには、
恐れることはなにもない！
【イージス】
イージスの名にかけて、
貴様らを絶対に守り抜くと誓おう！
それが私の矜持だ！！
【イージス】
行くぞぉぉぉぉっ！！
自らも戦いながら、 姫達に指示を出していく イージス
【イージス】
油断するな！！
敵は左から来ようとしている！
守りを固めろ！！
【イージス】
いいぞ！
防御こそ最大の攻撃だ！！
その指示の的確さに驚く姫達
【イージス】
そうだ…
私の長所は頼もしさじゃない…
『仲間を大切に思う心』
【イージス】
それはつまり……
【イージス】
仲間を守ろうとする…
鉄壁の盾の精神！！
彼女の一撃が、 異族を撃破する
【イージス】
仲間の前では、
頼もしい存在でいたいと
思ってた…
【イージス】
でも…
隊長の存在そのものが、
私に気づかせてくれた
【イージス】
頼もしさとは、
仲間に指示を出せる
キャプテンシーだけじゃない
【イージス】
ここ一番で仲間を信じられる
優しさ…器の大きさなんだ！！
【イージス】
うおおおおおおお！！
くらえ！
『虚に刻む潮騒の流星』―――ッ！！
新たな力に覚醒するイージス
彼女はその力を駆使し、 仲間を守り切ったのだった
戦闘後――
姫達は、 ビーチバレーを楽しんでいる
【イージス】
どうだ？
痛くはないか、隊長？
心配げに尋ねる彼女
え？なにが？ と、マスターが素っ気なく返す
【イージス】
なに…って、
怪我の具合は…！？
大丈夫だよ そう言って、ジャンプして 見せるマスター
【イージス】
え！な、なんで…！？
【イージス】
あっ！まさか…！！
そう、怪我は落ち込むイージスを 復活させるための、 マスターの演技だったのだ
【イージス】
も～！
なにそれ～～～！？
騙された～～～～～！！
【イージス】
でも、まぁ……
【イージス】
さすがね
【イージス】
私の性格を見越して、
そんな行動に出るなんて…
【イージス】
仲間のことを熟知してる
あなたこそ、真の隊長ね
微笑む彼女
【イージス】
誓うわ
【イージス】
これからは、
あなたのことも……
【イージス】
あなたが大切にしている人達も……
すべて私が守ってみせるわ
イージスの名にかけて
【イージス】
だって、私達…
【イージス】
仲間だからね
そう宣言した彼女の瞳は、 とても頼もしく、温かかった
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