220011213 イージス・冥令・ヘル 幽冥『遮光の大盾』
あれから数日後――
姫達は今日もまた、 ビーチバレーを楽しんでいる
【イージス】 こっち、こっち!
今日は、イージスも コートに入って プレイしているようだ
【イージス】 きゃあああ~~~!!
しかし、 やはりバレーは苦手なようで、 また砂浜に足を取られて転んだり…
【イージス】 ひやぁぁぁぁぁっ!!
姫の胸にしがみついたり、
【イージス】 おりゃあああああ!!
変な所に打ち上げてしまったりと、 まるで活躍できていない
しかし、以前と違うのは…
【イージス】 あ、ありがとう…!
そんな彼女のミスを、 他の姫達がスーパープレイで カバーしていたことだった
【イージス】 よーし、もう一丁!!
ディフェンスにおいては人一倍 力を発揮するイージスと、 次々とアタックを決める姫達
チームプレーを活かして 彼女のチームは見事、 勝利を収めるのだった
その後――
イージスは、砂浜で マスターと語り合っていた
【イージス】 ねぇ、聞いてくれる? 最近、面白いことが起こったの
【イージス】 この前の戦いを通して、 盾となりみんなを守ろうと 覚悟を決め直したでしょ?
【イージス】 そしたら…
【イージス】 逆にみんなが、 私を守ろうとしてくれるように なったの
【イージス】 『情けは人の為ならず』 …って言葉があるけど、 その通りね
【イージス】 思いやりや優しさは、 いつか自分に返ってくる
【イージス】 返してもらったら、 守りたいという気持ちは また、さらに強くなる
【イージス】 こうやって、 最強に近づいていくって 思ったの
【イージス】 私達の『絆』という名の盾は、
そう言って彼女は、 ビーチで遊ぶ姫達に目をやる
【イージス】 ここにいる子達は、 戦いばかりの人生
【イージス】 だからこそ… こんなのどかな時間が とても愛おしい
【イージス】 思うんだ
【イージス】 戦いが終わって、 世界を守り切ることが 出来たら…
【イージス】 その後は、 仲間の平穏な日々を 守っていきたい
【イージス】 大好きなみんなの…… 幸せを守っていきたいなって
微笑んだ彼女の瞳は、 また一段と 力強くなっているようだった
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