220031104 ラブリュス 『海浜ビーチ帝国の誇り』
数日後、マスターとラブリュスは 今度こそ遊ぼう、と海に来ていた
【ラブリュス】 …ねぇ、マスター? なんか周りの人に見られてない?
ラブリュスの言う通り 周りの人がチラチラと こちらを見ている
【通行人1】 なあ、あの子… この間のライブの子だよな? かわいいなぁ~
【通行人2】 だよな!近くで見ても やっぱすっげー可愛いな!
【ラブリュス】 …この前のライブを 見ててくれた人達みたいだね!
ヒソヒソ声で褒められるのを聞いた ラブリュスは、嬉しそうだ
【ラブリュス】 今回のことで、わたし改めて 実感しちゃった♪
【ラブリュス】 どんなときでも 聴いてくれるみんなのために 精一杯歌うのが――
【ラブリュス】 真のアイドル ラブリュスちゃんの 役目なんだな~って♪
ラブリュスのプロ意識はすごいな と感心しつつ同意する すると――
【ラブリュス】 ねぇ…そこで感心するだけなの?
なぜか不満そうなラブリュスに マスターは首を傾げる
【ラブリュス】 せっかくふたりで遊びに 来てるんだから――
【ラブリュス】 他のやつの話なんかするな って、言ってほしかったなぁ…
アイドルとしてそれはいいの…? と尋ねると…
【ラブリュス】 だって…あのライブの時 マスターが自分だけは絶対聴いてる って言ってくれて――
【ラブリュス】 それで頑張れたんだよ?
【ラブリュス】 いまだって…こうやって その言葉を思い出すだけで… 熱いパワーが湧き出てくるんだよ
ラブリュスは そのパワーの強さを伝えるように 真剣な眼差しでマスターに伝える
まさにそれは、ラブリュスが 新たな力『海浜ビーチ帝国の誇り』に 目覚めた瞬間だった
【ラブリュス】 マスターはいっつもわたしに… こうやってパワーをくれるんだよ!
マスターは彼女の真剣な言葉に ど…どういうことかな? と、ついはぐらかしてしまう
【ラブリュス】 もー!
ラブリュスは不満げに頬を膨らませ じっとマスターをにらむ
【ラブリュス】 この間、ライブで遊べなかった分 今日は思いっきりふたりで遊ぶよ!
【ラブリュス】 そして、わたしの気持ち、 しっかり思い知らせてあげるんだから
可愛い宣言をするラブリュスを マスターは優しく見つめていた
Next: 220041101