220161104 シタ 『神聖プール王国の誓い』
―数日後
【シタ】 また来れましたね、プール
【シタ】 こないだ頑張ってくれたからって いただいちゃった このパフェもおいしいですね♪
シタの笑顔を見ながら食べるパフェ どんなデザートよりも美味しいな と、しみじみ思うマスター
【シタ】 あっ、そうだ!
【シタ】 ちょっと、 思い付いたことがあるんです!
【シタ】 こないだマスターが 言ってましたよね やりたいことをやっていいって…
うん、確かにそう言ったけど…
【シタ】 わたし、こうしてマスターと一緒に デザートを食べたり、 おしゃべりしたりするのが大好きです
【シタ】 でも… いつもミトゥムちゃんの方を 優先しちゃって…
【シタ】 自分だけ好きなようにって、 なかなかできなかったんです… だから…
【シタ】 今日はもう全部をいっぺんに 楽しめれば、最高の気分が 味わえるんじゃないかなって!
【シタ】 そう思ったんです!
そう言うと、 シタはぐっと近くに寄ってくる
まるでカップルみたいだ… と顔を赤くするマスター
【シタ】 はぁ~、 マスターを独り占めにするって こんなに幸せなんですね!
【シタ】 幸せです~…
【シタ】 わたし、幸せすぎて… なんだか新しい力が 沸いてきちゃったかも!
【シタ】 『神聖プール王国の誓い』、 習得です!
やりたいことを、と言ったのは、 こういう意味じゃなかったんだけど…
まあでも、シタが楽しそうなら それでいいか… 突っ込みを放棄したマスター
【シタ】 …あの、マスター さすがにちょっと欲張りすぎですか?
シタならそれくらい欲張ってもいい いつもミトゥムのことを第一に 考えている優しいお姉さんだからね
だから、たまにはこうやって 自由にしてもいいと思うよ 微笑みながらシタに言うマスター
【シタ】 マスター… あ、ありがとうございます…
【シタ】 あの、わたし… もうひとつ… マスターとやりたいことがあるんです
【シタ】 お願いしても…いいですか?
ああ、もちろん 即答するマスター
【シタ】 じゃあ…
【シタ】 今度は、 どこかの島に遊びに行きたいです
【シタ】 もちろん、わたしとマスターの ふたりだけで…ですからね?
お、おいおいふたりきりって… ずいぶんと積極的だね 焦って呟くマスター
【シタ】 だって、マスターが やりたいことやっていい って言ったんですから!
いつになく積極的なシタに、 マスターはドギマギするのだった
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