220171103 ヤグルシ 『ウェイヴスマッシュ』
マスターは再び、海の中で離れて立ち ここまで泳いでくるように、と ヤグルシに話す
【ヤグルシ】 でも、マスター ちょっと遠すぎるよ~ もっと~近くに来て、ね?
すっかり元の甘えん坊に 戻ってしまったヤグルシを見て…
マスターは怒ったフリをして もっと離れてみることに
【ヤグルシ】 え…うそ~! マスター、行かないで! 怒ったの!?
慌てて追いかけてくるヤグルシに マスターはこれで少し練習に 身が入るかな、と考えていると…
ふと、背ビレのようなものが こちらに近づいてくるのに気づく
さ、サメだ! マスターは慌てて逃げだすのだが 背ビレとの距離は広がらない
【ヤグルシ】 …マスター!?
マスターの危機を見たヤグルシは ものすごいスピードで追いついてくる
【ヤグルシ】 マスター…大丈夫っ!?
だがサメが接近していると 気づくや否や ヤグルシも慌てふためく
【ヤグルシ】 えぇぇ…サメぇっ!? お姉ちゃ~ん! ライフセーバーさ~ん!
陸からかなり距離があるので 声が届かないようだ
【ヤグルシ】 ど、どうしよ~…
今は自分たちの力だけで どうにかしなきゃいけない とマスター
【ヤグルシ】 でも…ヤグ、ビーチボールも 捕まえられないのにサメなんて…
さっき泳いできてくれた時は すごかった!だから… きっと大丈夫、と励ますマスター
【ヤグルシ】 そうだね…今はヤグしかいないんだ ヤグがなんとかしないとっ!
ヤグルシはマスターの言葉に 背中を押され、勇気を振り絞るように 強く目を閉じ、一気に開け放つ
【ヤグルシ】 やぁぁーーーーーーー!
ヤグルシの中で新たなスキル 『ウェイヴスマッシュ』が 目覚めた瞬間だった!
【ヤグルシ】 やったぁぁ!
見事、サメを追い払ったヤグルシを マスターは本物の ライフセーバーみたいだと褒める
【ヤグルシ】 えへへ~♪ これならお姉ちゃんを びっくりさせられるかも?
【ヤグルシ】 よし、じゃあヤグがマスターを 陸まで連れて行ってあげるね!
泳ぎ疲れてへとへとになった マスターを気遣い ヤグルシが抱えて泳ぎ出す
【ヤグルシ】 …あれれ…っぷ…っ!
だが、誰かを確保しながら 泳ぐ練習をしていないヤグルシは 沈み始めてしまう
【ヤグルシ】 うあ…うぷっ…あふっ… ま、マスターぁ~っ!?
マスターは慌てて身をひるがえし 逆にヤグルシを抱えて 浜まで泳ぎ帰ることになった…
【ヤグルシ】 あは…マスターごめんね~ でも…ありがと…
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