230011102 ロンギヌス トマト色の頬
結局、マスターは売店で トマト型のビーチボールを購入した
プールの隅で ボールを投げ合って遊ぶ マスターとロンギヌス
【ロンギヌス】 こ、これ やっぱり派手すぎですよ…!
びくつくロンギヌスに マスターは、 堂々としてればいいよと、諭す
【ロンギヌス】 そうは言いましても… 知らない人は…どうしても苦手です
【ロンギヌス】 それに… こんな格好で目立つのは やっぱり…
【ロンギヌス】 周りの人がみんな じろじろ見ているような そんな気がします…
【ロンギヌス】 あぅぅ…なんだか もっと恥ずかしくなってきました…
【ロンギヌス】 …マスター やっぱり部屋に戻りましょう
でも、せっかく ここまで来たのに… とマスターは言う
【ロンギヌス】 うぅ、そ、そうですよね…
【ロンギヌス】 マスターと遊ぶか、 このまま周りに見られ続けるか… 悩みどころです…
みんな同じ格好だし、 ロンギヌスはまったく変じゃない だから、恥ずかしがらなくていい
それに、 ロンギヌスの水着姿は かわいいよ
ロンギヌスに 自信をつけさせるため、 マスターは彼女の見た目を褒める
【ロンギヌス】 じ、じろじろ見ないでください。 いくらマスターとはいえ、 それはセクハラです…!
【ロンギヌス】 や、やっぱり 部屋に戻りましょう!
その時 どこからか子供の悲鳴が聞こえた
声がした方向を見ると 幼い少女が溺れている
深い大人用プールに 忍び込んだらしい
マスターは少女を 助けようと走り出す
しかしその時、 ロンギヌスの姿がないことに 気がついた
【ロンギヌス】 今、助けに行きます!
ロンギヌスはマスターよりも早く、 少女を助けに走っていた
ロンギヌスの素早い動きに 驚くマスターだったが、
ふと我に返り あわてて後を追った
Next: 230011103