230012204 ロンギヌス 黒式・常夏ノ冷視線
あれから数日後─
またプールサイドに 腰掛けているロンギヌス
【ロンギヌス】 ………
そして、今日も プールで遊ぶマスターと 隊の姫たち
【ロンギヌス】 ………
その様子を彼女がじっと見ている
─と、
【ロンギヌス】 …!
ロンギヌスの元に、 またビーチボールが飛んでくる
ロンギヌス~、取って~ と、手を振るマスター
【ロンギヌス】 ………
その楽しそうな顔に、 彼女は…
【ロンギヌス】 …やれやれ
ビーチボールを手に取り、 マスターの元に歩き出す
そしてプールサイドから、 プールにいるマスターに向かって、 己の心の内を語り出す
【ロンギヌス】 やっぱり、 そんなすぐには 変われないから…
【ロンギヌス】 隊の姫たちに対して、 今も嫉妬の心はあります
【ロンギヌス】 でも…
【ロンギヌス】 ブラックキラーズだった 私を受け入れてくれるみんなを… 愛し始めている私もいるんです
【ロンギヌス】 この隊は…
【ロンギヌス】 姫たちみんな、マスターが大好きです
【ロンギヌス】 そしてマスターも、 私たちを分け隔てなく 愛してくれている
【ロンギヌス】 この不思議な関係が… すごく心地いい
微笑むロンギヌス 仲間に力をもらい、そして 彼女もまたみんなに力を与える
そんな関係性が、 彼女に新たなるスキル 『黒式・常夏ノ冷視線』を授けていた
【ロンギヌス】 あの時、マスターは私に 「信頼している」と…
【ロンギヌス】 「これからも一緒に戦って欲しい」と 言って下さった
【ロンギヌス】 すごく…嬉しかったです
【ロンギヌス】 これからはマスターを信頼して… ずっと一緒に戦っていきたい
【ロンギヌス】 だから、よろしくお願いしますね
そう言って、マスターに 優しくビーチボールを渡す彼女
そして、 マスターにそっと顔を近づけ…
【ロンギヌス】 でも、できることなら…
【ロンギヌス】 その優しさは、 私だけに向けてくださいね
【ロンギヌス】 うふふ、これは私の… ささやかな願いです
そう言った後、 彼女は初めてプールに 入ろうとするのだった
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