Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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230013212 ロンギヌス わたしにできること

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2300131.png 【ロンギヌス】 おにいさん、おべんとうは わたしがもちますっ

じゃあ、お願いしようかな と、マスターはロンギヌスのバックに 彼女の分のお弁当を入れる

それじゃあ、出発! とマスターは元気よく言う

2300131.png 【ロンギヌス】 しゅ、しゅっぱつ…! わくわく…ですねっ

ロンギヌスはぱたぱたと 小走りになって マスターの後ろをついていった…

2300131.png 【ロンギヌス】 わぁ、うみが ちかくなってきました…っ! しょっぱいにおいがします!

もうすぐ海に着くよ、楽しみだね とマスターは微笑む

2300131.png 【ロンギヌス】 はいっ うみについたら、 すなはまでおしろをつくります…っ!

今日は暑いし、 泳いでみてもいいかもね とマスター

2300131.png 【ロンギヌス】 お、およぐのは ちょっとこわいですぅ…

それなら、浮き輪を使えば 泳げるから大丈夫だよ とマスターは提案する

2300131.png 【ロンギヌス】 わぁっ…ホントですか? じゃ、じゃあちょっとだけ およいでみたいです…っ!

ちょうど近くの海の家に 浮き輪が売ってあったので、 早速マスターはそれを購入した

2300131.png 【ロンギヌス】 あ、ありがとうございます…っ! たのしみです…

浮き輪を大事そうに抱えた ロンギヌスとともに 二人はビーチへと向かっていった

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やがて到着したビーチは、 青い海が見渡す限りに広がる 見事な場所だった

2300131.png 【ロンギヌス】 わぁぁ…っ! うみがキラキラしてます…っ! それに…とってもしずかですね

聞こえてくるのは 波の音とウミネコの鳴き声ばかりで 人の気配がしなかった

2300131.png 【ロンギヌス】 …あの、おにいさん うみにはいれないみたいです…?

見れば看板と柵が設置されており 「異族が出るため遊泳禁止」 と書かれていた

2300131.png 【ロンギヌス】 あぅ、せっかくおにいさんが うきわをかってくれたのに…

うーん、仕方ないね… とマスターは頭を抱える

せっかく来たけど、ビーチは諦めて 別の場所に行こうか とマスターは提案した

2300131.png 【ロンギヌス】 わ、わかりました… ざんねんですけど…

健気に身を引くロンギヌスを見て マスターは思い悩む

危険はあるけどなんとか 遊ぶ方法はないかな… とマスターが迷っていると

ざぱん! と海の中から異族たちが現れた

2300131.png 【ロンギヌス】 えっ…?

危ない! とマスターはロンギヌスをかばい 異族の前に体を投げ出す

2300131.png 【ロンギヌス】 おにいさん!

浜辺からやってきた異族に マスターはずるずると海中へ 引きずり込まれていく…!

2300131.png 【ロンギヌス】 おにいさん…っ!

ロンギヌスは早く逃げて…っ! と、マスターは溺れそうになりながら 必死に伝えた

2300131.png 【ロンギヌス】 そんな…っ!

2300131.png 【ロンギヌス】 おにいさんは、わたしのために うみにつれてきてくれたのに… うきわだって、かってくれたのに…

2300131.png 【ロンギヌス】 いつもおせわになってる おにいさんのために、なにかっ… わたしに、できること…っ!

2300131.png 【ロンギヌス】 …おにいさんは、 わたしがまもりますっ…!

泣くのを必死にこらえながら ロンギヌスは力強く浮き輪を 握り締めていた…

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