230041101 天沼矛 魅惑のぐるぐるプール
遊園地のプールに遊びに来た マスターと天沼矛
天沼矛はさっそく ぐるぐる流れるプールに 釘付けだ
【天沼矛】 おおぉ… 見てください、マスター お水がぐるぐるしてますよ~
流れるプールを前に 天沼矛はとても上機嫌になる
その理由はよくわからないが 喜んでもらえてマスターもうれしい
なにか二人で遊べるものを 買ってくる と、マスターはその場を離れる
【天沼矛】 はぁい、 いってらっしゃいませ~
マスターがスイカのビーチボールを 買って帰ってくると、 天沼矛の姿が見えなくなっていた
あたりを見回すと、 浮き輪に乗った天沼矛が、
気持ちよさそうに眠りながら 流れるプールでぐるぐる流されていた
至福の表情で寝息を立てる彼女に マスターは声をかける
【天沼矛】 …ふぁ…あらら? マスター、戻られたんですか
【天沼矛】 すみません、こんなに 大きなぐるぐるに流されていたら、 ついウトウトしてしまいました
あいかわらず天沼矛は 不思議な子だな
マスターは苦笑しながら、 買ってきたスイカの ビーチボールを手渡した
【天沼矛】 わぁ、おいしそうな スイカのボールですねぇ
【天沼矛】 ありがとうございます、マスター 大事にしますね
そんな時、二人の間に 別のビーチボールが流れてくる
【天沼矛】 あらまぁ… 誰かが落としちゃったの でしょうか?
二人は困ってる人がいないか 周囲を見渡す
するといつのまにか周囲に ビーチボールと水風船が 大量に漂っていた
【アナウンス】 ご来場の皆様… ただいまよりバルーンタイムを 開始しまーす!
【天沼矛】 ほぇ~、バルーンタイム… そんなものがあったんですかぁ
【天沼矛】 ふふふ♪いろんな色のボールが くるくる回って、とっても かわいらしいですねぇ
【天沼矛】 あ、この柄、すっごく綺麗!
無邪気に天沼矛は 風船を眺めている―
ふとマスターは、彼女の周囲から スイカのビーチボールが なくなっていることに気がついた
【天沼矛】 …え? スイカのボールですか?
【天沼矛】 あれ…?本当です、なくなってます もしかして…他のボールに紛れて 流されちゃった…?
【天沼矛】 こ、これは…
【天沼矛】 一大事ですよ、マスター!
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