230091103 青龍偃月刀 『一心真一閃』
【青龍偃月刀】 私に付いてこなくとも ひとりで遊んでいて良かったのに…
近場の岩の上に腰を下ろし 遠くの山を見つめている彼女の横に マスターも腰を下ろす
【青龍偃月刀】 さすがだなんて、やめてください… あんなものたいしたことないって 言ったでしょ…
【青龍偃月刀】 きっと教えてあげれば あの子たちだってすぐに 私みたいにできるようになります…
【青龍偃月刀】 それは勉学も同じで… 誰だって知識を教えられることで 人として成長できます…
それに対してマスターが 確かに青龍は教えるのが上手いし 本当に優れた教師だと答えると…
【青龍偃月刀】 そ、そうですか… それならば、今から子どもたちに 教えてきましょうか!
しかし… マスターは首を横に振り 子どもたちを見るように促す
そこには黙々と水切りの練習をし 試行錯誤することでだんだんと 上手くなってきている姿があった
【青龍偃月刀】 なるほど… 最初からすべてを 教え与えるのではなく
【青龍偃月刀】 自分自身で気づくのも 大事ってことですね、主君…
【青龍偃月刀】 実は水切りのときに ふと考えてしまったのです…
【青龍偃月刀】 主君に足りない、ほんの少しの知識 それをどうすれば 私は与えることができるのか…
【青龍偃月刀】 でも、答えはすぐ目の前にありました
【青龍偃月刀】 確かに…自分自身で苦労して 会得してきた技は 身体に染みついている気がします
彼女は近場の石を握り 投げ真似をしながら うんうんと嬉しそうに頷いている
【青龍偃月刀】 そして、そのことは 私自身にもいえることですね
【青龍偃月刀】 新奥義ができました… 『一心真一閃』… 水切りのおかげですね
それはまさしく 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【青龍偃月刀】 それでは主君も 自分自身の力だけで 成長しているのですね…うふ
【青龍偃月刀】 そういえば主君は 水切りをしないのですか?
選択肢:
- 実は…下手なんだ → select_label_01へ
- 青龍に勝てないからやらないよ… → select_label_02へ
- いい石が見つからなくてね… → select_label_03へ
そういえば主君は 水切りをしないのですか?
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【青龍偃月刀】 じゃあ、早く練習してください 後ろから見ていますから
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【青龍偃月刀】 勝ち負けじゃないですよ これは自分との勝負ですよ、主君!
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【青龍偃月刀】 それは完全に言い訳ですね 本当に主君ってお人は…
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その後マスターは 子どもたちに交ざって 水切りの練習をやらされた
いつの間にか 青龍の記録が目標となり それを目指して投げ続けた
しかし、到底 マスターが青龍の記録に 届くことはなかった
【青龍偃月刀】 水切りはとても勉強になって 楽しかったですね!
苦笑いを浮かべて笑った マスターの腕は 筋肉痛になっていた…
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