230141101 イシューリエル 思い違いと亀裂
マスターはイシューリエルと 浜辺にやってきていた
【イシューリエル】 ふふ、海面がキラキラと輝いて 綺麗ですわね でも…
【イシューリエル】 マスター わたくしに何か、言いたいことが あるのではなくて?
【イシューリエル】 隠さなくても結構ですわ マスターがわたくしを誘った理由 見抜いていないとでも?
【イシューリエル】 そう… かつてサタンの正体を暴いた わたくしに、隠し事はできませんの
【イシューリエル】 ずばり!可憐なわたくしの眩しい 水着姿を、間近で、二人きりで 堪能したかったのでしょう?
【イシューリエル】 これぞトゥルース!
確かにそうだが、だが 少しだけマスターの目的は違った
それを説明しようとしたマスターだが その前にイシューリエルに手を掴まれ 引っ張られる。
【イシューリエル】 仕方ありませんわね 今日は一日、わたくしの可愛さを 堪能させてあげますわ!
【イシューリエル】 光栄にお思いください。 マスターは幸せ者ですわよ
そのままマスターは、海へと 引っ張られていく
そして波打ち際に踏み入る前に イシューリエルは足を止めて マスターのほうへ振り返った
【イシューリエル】 ふふ、マスター。 わたくし一度でいいので アレをやってみたかったんですの
【イシューリエル】 ほら、恋人同士がよくやる行為… 知っているでしょう?
【イシューリエル】 …分かりませんの? 貝殻に耳を当てて 海の音を楽しむという、あの…
【イシューリエル】 …あ、あら? マスター、あれはいったい どういうことですの?
イシューリエルの視線を追う そこには、沢山のプリンセスたちが 浜辺にやってきたところだった
【イシューリエル】 マ、マスター? もしやとは思いますが、今日海へ 誘ったのは、わたくしだけでなく?
みんなで遊ぶつもりだった、と マスターは説明する
【イシューリエル】 そ、そんな… ふたりきりだと思っていましたのに…
イシューリエルは口をとがらせ すっかり機嫌を損ねてしまう
じゃあ二人っきりは今度… マスターが約束をしようとするが
【イシューリエル】 そういう問題ではありませんわ…
これは今解決できることじゃないな そう悟ったマスターの頭に ひとつの方法が浮かんだ
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